引受基準緩和型医療保険という持病や既往症があったとしても加入が可能な医療保険をあなたは知っているだろうか?

あまり知られていない引受基準緩和型医療保険に関して説明、この記事を読めば特徴を掴むことが可能だ。

引受基準緩和型医療保険の特徴を解説

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(画像=REDPIXEL.PL / Shutterstock.com)

引受基準緩和型医療保険の基礎を知っておかないと保障を受ける際に自身が予想しているものと異なるといったことがあるため、しっかり把握しておかなければいけない。

引受基準緩和型医療保険は持病や既往症といった医療保険に入る前に何かしらの疾病を抱えていたとしても医療保険に加入しやすいといった特徴がある。

通常の医療保険だと疾病にかかってから給付金や保険金がおりる仕組みとなっているが、最初から疾病があると医療保険に加入しにくい。

そういった方のために用意された医療保険こそ引受基準緩和型医療保険といえるのだ。

保険の内容に関してはしっかり中身を把握しておかないと大変なこととなってしまうので、それぞれしっかり把握しておこう。

持病・手術歴がある方でも加入しやすい

引受基準緩和型医療保険の一番の特徴といってもいいのが、「持病・手術歴がある方でも加入しやすい」ということだ。

大体の引受基準緩和型医療保険では3~4つの質問をすることで各々の医療保険に加入できるかどうかを査定する。

よく聞かれる質問事項として挙げられるのは次の3つだ。

・直近3カ月以内に入院や手術、通院、検査をしていないか
・過去2年間に入院や手術をおこなっていないか
・過去5年間にがんや三大疾病といった重度の疾病にかかっていないか

上記の項目で何かにひっかかる部分がない限りは基本的には引受基準緩和型医療保険に加入できるのが最大のメリットだ。

この質問に関しての審査が緩いか厳しいかは各保険会社によってことなってくるので自身の持病のレベルや上記質問に引っかかるか引っかからないかを考慮しながら保険会社を選択しよう。

加入年齢の上限が高い

加入の年齢が高いのも引受基準緩和型医療保険の特徴となっており~85歳や終身まで加入OKな保険会社も存在している。

通常であれば却下される加入年齢であっても加入できることから、被保険者の年齢が高かったとしても引受基準緩和型医療保険に加入できることから、どんな年齢でも加入することができる安心感がある。

持病の悪化にも対応してくれるケースがある

引受基準緩和型医療保険特有といっても良いのが「持病の悪化にも対応してくれるケースがある」ということだ。

通常、病気が悪化する可能性がある場合は保険の適用外となるかのうせいが高いのだが、引受基準緩和型医療保険に関しては最初から持病や既往症があった場合でも加入することができるため、引受基準緩和型医療保険加入後に持病が悪化しても対応してくれるのだ。

保険会社からみれば損ともとれないが、被保険者からすれば嬉しいサービスだ。

先進医療でも保障が受けられるケースがある

引受基準緩和型医療保険は他の医療保険よりも加入条件が緩いことから先進医療は受けられないのではないか?といった疑問を持つ方もいることだろう。

確かに引受基準緩和型医療保険そのままで先進医療を受けられる保険会社は少ない。

しかし「特約」という形で先進医療を1,000万円までや3,000万円までといった形でつけることは可能だ。

「特約」というのは「主契約」に対して使用される言葉となっており、「主契約」は一つずつ保険を契約する方法。

一方「特約」は「主契約」に付随される契約となっており、「主契約」が解除されれば「特約」も解除されてしまう。

先進医療の「特約」をつけるのも一つの手だが、別の「主契約」としてつけるかは悩ましいところだ。

死亡保障や付帯サポートなどの包括的ケアも含まれている

引受基準緩和型医療保険でも死亡保障や付帯サポートがついており、包括的ケアが含まれているものも存在する。

死亡保障が付くタイプは「リビング・ニーズ特約」が付与されているので、もし余命6カ月の宣告を受けたのであれば、自身が死んだときにもらえるはずだった保障金を事前にもらうことができる。

引受基準緩和型医療保険のタイプによっては一生涯の死亡保障がついている場合もあるので、通常の医療保険と変わらないような形で保障をうけることも可能だ。

引受基準緩和型医療保険を選ぶ際の注意点

引受基準緩和型医療保険の特徴や概要が分かったところで引受基準緩和型医療保険を選ぶ注意点を解説していく。

確かに持病や既往症があったとしても比較的簡単に加入が可能な医療保険となっているが、契約内容についてよく確認しておかないといざ契約してから困ってしまうこともある。

具体的に言えるのは、

・保険料の払込期間が異なる
・保障の内容やクオリティはさまざま

といった部分で気を付けないといけない。

それではこの二つについてそれぞれ見ていこう。

保険料の払込期間が異なる

まず気をつけなけばいけないことは「保険料の払込期間が異なる」という点だ。

大体の医療保険は終身か一定かという形で払込期間が決まっているのだが、引受基準緩和型医療保険に関しては65歳まで支払った後に再開といった形で変則的に保険料の払込期間が変わっているものも多い。

従って自身が加入する引受基準緩和型医療保険の保険料払込期間をしっかり把握しておくことが重要だ。

保障の内容やクオリティはさまざま

引受基準緩和型医療保険の内容や保障の内容やクオリティは他の医療保険よりもさまざまとなっているので、引受基準緩和型医療保険だから加入しようというのではなく、「加入条件がどうなっているのか?」や「保障条件がどうなっているのか?」、「保険料の払込期間はどうなっているのか?」、「保障内容の削減がおこなわれていないのか?」といった部分をしっかり把握しなければいけない。

こちらに持病や既往症といったデメリットがある分、保障内容がどの程度になっているのかといった部分はしっかり把握する必要がある。

また引受基準緩和型医療保険の保険内容よりもさらに保障内容を充実させたい場合は「特約」といった形で保険を追加することも可能なので、自身が必要としている保障内容と金額と相談して自身にあった保険を作り上げていくイメージとなる。

引受基準緩和型医療保険が誕生した背景

多くの人は自分の健康状況を不安に感じている方が多い。

「そのため本当に自分が満足する医療保険に加入することができるのか?」といった部分で不安に感じている人も多いのだ。

その不安が杞憂に終われば大丈夫だが、実際に自分の体に障害があった場合には医療保険に入れなくなってしまうため公的医療保険に頼るしかない。

しかしそんな方にもしっかり保障が受けられる医療保険を作成したいということから生まれた医療保険が引受基準緩和型医療保険となる。

引受基準緩和型医療保険に加入すれば老後も安心

今回引受基準緩和型医療保険とは?という基礎から特徴について解説してきた。

引受基準緩和型医療保険には様々な種類があると同時に通常の医療保険よりも加入条件に差が生じていることやリスクがある人を受け入れることを良しとした医療保険となっているので保障内容も、各保険会社によって大きく異なっている。 他の医療保険よりも自由度が高い分自分でしっかり考えて医療保険をカスタマイズしていく必要があることを理解しておこう。