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「あべのハルカス」全面開業に伴う不動産価格の変化
2013年6月、60階建ての超高層ビル「あべのハルカス」部分開業に伴い、一帯(大阪市阿倍野区阿倍野筋1丁目)の路線価は前年比35%増の154万円/m^2を付けました。と言っても大阪中心部の1/4以下であって、更に上昇する余地が秘められており、2014年3月の全面開業に応じて、今後はより引き上がっていくのではないかと考えられます。また、大阪中心部の路線価も上昇しており、東京23区が横ばいの2152万円/m^2なのに対して、大阪市では前年比4.7%増の712万円/m^2を付けており、まだまだ3倍以上の差がありますが、少しずつお互いの差が縮まっている様です。
大阪に置ける天王寺の意味合いが向上
今回の「あべのハルカス」全面開業に応じて、大阪に置ける南部の意味合いが大きく向上すると考えられます。と言うのも、23区全域に超高層ビルが乱立している東京と異なり、大阪では高さ150m以上のビルが北部の中央区・北区・福島区、及び、大阪湾に面する港区に集中しており、南部の天王寺区・阿倍野区には43階建ての分譲住宅「シティタワーグラン天王寺」1つしかありません。しかし、今回150m以上の商業ビルが開業したことにより一変します。今まで梅田や難波へ行っていた買い物客の多くが天王寺に来る様になるはずです。
大阪には東京や京都とは決定的な相違点が存在しています。東京都では人口の約68%が東京23区に住んでおり、京都府では人口の約56%が京都市に住んでいます。しかし、大阪府では人口の約30%しか大阪市に住んでいないため、大阪の不動産市場を推測する場合、むしろ府下に住む人の動向がポイントになります。「あべのハルカス」が全面開業したことによって、府内南部に住む人が天王寺を都心と考える様になるため、市内南部の不動産価格が飛躍的に向上する様です。