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フリークアウト< 6094 >がおもしろそうです。実はPCのディスプレイ広告は現状グーグルのほぼ一強状態で、ここを超える広告事業者はまだ存在しません。これを変えようと挑んだのが、RTB(リアルタイムビッティング)という技術を使って、広告配信を実現したフリークアウトなのです。今回は、アドテクの注目株フリークアウトについて迫っていきます。


「フリークアウト」のビジネスモデル

多くの人は実際どのような仕事をしている会社なのか、理解している人は少ないのではと思います。この会社のCEOの本田謙氏は2005年にコンテンツマッチ広告に特化したブレイナーを創業後に、2008年ヤフーに売却、同社の開発部長に就任していたのですが、その2年後にはヤフーを退職し、2010年10月にDSP専業としてフリークアウトを創業したのです。

2013年は絶好調で21.6億円を弾きだしており立ち上げから4年足らずのベンチャーですので、前年比2.3倍(2012年は9.4億)は立派と言うべきではないかと思います。ただ、 売上高純利益比率は4%(全て連結決算)ですからベンチャー企業という事を差し引くと、それほど高くは無いと思います。これは DSPの開発、改良、増強のための開発コストと海外子会社の人件費が増加に加え、上場関連費用が発生した為によるものと見て良いと思います。実際海外拠点展開を早いタイミングから進めており、既に2012年4月に米国、2013年10月にはシンガポールに子会社を設立しています。

フリークアウトは、日本で初めてRTB(リアルタイム ビッティング )技術の商用化を実現したことで、インターネット広告で、リアルタイム広告枠取引を行い、DSPを広告主及び広告代理店に提供し、その他にも広告主がもつ自社(広告主)サイトのアクセスデータ・広告配信データ・会員データ・購買データなどを解析ソフトウェア使いながら分析するDMPを提供し、見込み客を狙うためのさまざまな広告配信手法を提供し、告主の様々なマーケ・ティング・チャネルの最適化支援もしているようです。


注目のDSP(デマンドサイドプラットフォーム)

DSPですが閲覧者(オーディエンス)のターゲティングから 広告枠の買い付けまで、広告主の広告配信を一括で最適化するシステムです。それまで複数のアドネットワークが存在し、ターゲティング広告等の進化がなされていました。そこで広告主側にたって、その配信コントロールを一括で行うプラットフォームとしてDSPが誕生しました。

それに、DSPはPC上で月間600億インプレッションで、モバイル上では200億インプレッションの広告枠在庫にアクセスできるプラットフォームとなっておりますので、1つのプラットフォームで実行可能なって、更に広告主や、広告代理店に個別ニーズ用の多様なアプリも用意されているようです。


RTB(リアルタイムビッティング)とは何か

RTBの市場は急拡大しており、フリークアウトの調査資料によると、国内でも2013年に約500億円、2016年には約1000億円への成長が見込まれる背景があります。従来はメディアの広告枠を代理店が買い、クライアントに売るのが中心でしたが、RTBではオーディエンスの興味関心や生活習慣といった、過去のクリック行動をデータ解析した上で、広告枠ではなくオーディエンスベースでそのオーディエンスにリーチしたい広告主による入札がミリ秒単位で行われ広告表示が行われるため、オーディエンスにとっても、広告主にとっても無駄のない広告表示がされる仕組みです。


DMP(データマネジメントプラットフォーム)の仕組み

DMPとはデータを管理するプラットフォームの意味です。これにより、オーディエンスをDMPで管理するとで、よりユーザの状態を深く把握して適切な広告メッセージを送ることが出来るようになり、より最適なタイミングで広告配信をすることができるようにしたのです。