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今年からNISA制度が始まり、投資信託の売れ行きが好調のようです、ただ投資信託の中にも明暗を分けるものがありますが、その中でもBRICKSに代表されているインドは投資の対象として、比較的人気が高い国になります。今回政権が代わって新たな政治手腕が期待されているインドとインド株に投資している投資信託を調べてみました。


新興国に投資資金が流入しているのは?

新興国とは、発展途上国のことで、経済発展が遅れている、または成長途中の国にある国の事を指しています。発展途上国の中でもBRICSとよばれる地域は新興国の代表のような存在です。BRICSは、米証券会社「ゴールドマンサックス」のエコノミストが、2001年に投資家向けにレポートを書いたのが語源となっています。BRICSの頭文字が国を表しており、B=ブラジル、R=ロシア、I=インド、C=中国、S=南アフリカを指して、経済成長が著しい国という事、今後も成長拡大が見込める国として注目をされています。特長としては、天然資源がある事、人口が多く、若い世代が多く労働力がある事、労働単価が安いこと、人口が多い→需要が見込めるという事が特徴です。発展途上の為、金利も先進国に比べて高く、今後の成長も見込める事から余剰資金などの投資対象として新興国に投資資金が流入しやすくなります。


モディノミクスがインド経済に与える影響は?

インドでは、今年5月インド総選挙が行われ、10年ぶりに新しい政権が発足しました。今までのような少数政権でなく、最大野党が圧勝し、単独過半数を占める安定政権となります。首相となったナレンドラ・モディ氏は、雇用の創出と効率的でクリーンな政治を公約にしており、これが国民の支持につながったとされています。インド国内では、これまでの前政権で悪化した経済情勢をこの強力な安定政権の改革によって立て直すのではないかという期待も高まっています。モディ首相は、グジャラード州首相時代に行った経済改革を推進した実績をインド全土に広めようという事を発言しており、その経済政策は、首相のモディとエコノミクスをもじって「モディノミクス」と呼ばれています。「モディノミクス」で特に世界が注目しているのが、外資の規制緩和で、モディ首相は、グジャラード州首相時代にグジャラード州に外資系大手企業を誘致し、インフラ整備をしたことで地域の雇用創出につなげた実績があります。これがインド全土に広める事ができれば、インドの雇用の創出と所得の増加によってインド市場が活性化することが見込まれます。また、インドの乗用車市場の5割を占める日本自動車メーカーにも恩恵が見込まれますので、日本にとっても「モディノミクス」は期待したいところです。


ランキングが上位を占めているインド投信はどんな商品がある?

■有名度:【HSBC インドオープン】基準価格は10,000円を超えていますが、設定が2004年と10年ほど続いており、純資産額も700億円を超えています。インドの投資信託といえば常にランキングであがってくる有名な投資信託です。

■レーティング:【新生 UTIインドファンド】設定は2006年 純資産額は231億円と比較的インド株式の投資信託では大きいです。これはモーニングスター社が格付けするレーティングの上位の投資信託で、リスクが高いインド投信の中で、ぶれが小さく、リターンが高いという事でレーティングは、星5つをつけています。(モーニングスター社HPより)

■リターン度(6か月)【アムンディ インド・インフラ株式ファンド】(愛称:マハラジャインフラ)設定は2008年、純資産も15億という投資信託ですが、6か月のリターンでみるとランキング上位にはいってきている投資信託です。(日本経済新聞社HPより)

※純資産、レーティング、リターンなどから3つをご紹介していますが、おすすめという事ではありません。また、インドはリスクが高いとされている国なので、今後このランキングも変動する場合があるので、ご注意ください。