資産運用にはギャンブルのようなイメージがあるかもしれない。しかし、資産を形成するためには、「お金に働いてもらう」のが有効な手段の1つである。特に、20代という若い年代は、それより上の年代よりも「時間」を味方につけることができるため、投資を早く始めるメリットは大きいといえるだろう。

そこで、20代から投資や資産運用を始めるメリットと、資産形成手段として個人型確定拠出年金(iDeCo)を利用するメリットについて紹介しよう。

20代から投資や資産運用の知識を学ぶメリット

Asset management
(写真=Photon photo/Shutterstock.com)

20代から投資や資産運用を始めるべき理由の1つに、経済や金融に関する知識を学ぶことができる点が挙げられる。資産運用は、価格変動によって実際に資産が増減するため、否が応でも本気で取り組まざるを得なくなるほか、資産運用で身に付けた知識や経験は自身の成長にも大きく貢献することになるだろう。

現代人は、「人生90年時代」を生き抜く必要がある。90年も生きていると、大暴騰(バブル)や大暴落(バブル崩壊)を何度か経験することになるだろう。経済や金融のことを理解していれば、そのような局面においても適切な行動を取れるようになるはずだ。

ただし、知識が少ないうちは、大きな金額の投資に手を出すと大きな損失につながる恐れがある。そのため、徐々に投資額を増やしていく積み立て投資のような手法が有効だ。20代の資産運用は、まずは学ぶ機会を得るためのものと考え、少ない投資金額で安全に始められるものを選ぶことをおすすめする。そこでオススメしたいのが、個人型確定拠出年金(iDeCo)だ。

iDeCoは若いうちから始めるのが有利

iDeCoは、2017年1月に加入対象者枠が大幅に拡大し、資産形成手段としての知名度も上がってきている。

もともと、資産運用を始める時期は、若い年代であるほどメリットが大きいといわれている。若ければ若いほど、途中で損失を被ってもリカバリーできる時間が長く残されているため、リスクを負った資産運用がしやすいことなどがその理由に挙げられる。

また、運用手法はローリスクからハイリスクまで自分の方針にあわせた資産運用が可能なことや、月5,000円からと手軽な掛金で始めることができる点なども、20代が最初にチャンレンジしやすい投資方法といえそうだ。

iDeCoは運用成果が「見える」

20代の資産形成手段としてiDeCoをすすめるもう1つの理由として、資産運用の成果がわかりやすいという点がある。

通常の投資では、所得税が15.315%、地方税が5%で運用益に合計20.315%の源泉分離課税が適用されることになっており、利益を確定させた段階で運用益の約5分の1が税金として引かれてしまうことになる。

iDeCoでは運用益に税金は掛からないため、どの商品を運用したことにより、どれだけの利益となったか把握しやすいというメリットがある。特に20代では、資産がわかりやすく増加することが投資継続のモチベーションにつながりやすい。もちろん運用益非課税である事自体がiDeCoの大きなメリットである。

20代はiDeCoで資産を運用しよう

資産運用は、若いうちに始めるとメリットが大きく、その後の人生にいい影響を与えるといわれている。

iDeCoでは、最初は定期預金などのローリスク商品から始めて、慣れてきたらハイリスク・ハイリターンの運用商品を購入するという選択もできる。また、月5,000円から始めることができるので、投資を始めるハードルが低い。

20代の資産運用では、まずはiDeCoを第1の手段として活用することを検討してはいかがだろうか。(提供: 確定拠出年金スタートクラブ

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