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ドリコムの商品力は本物か

株式会社ドリコムは、RPG(ロールプレイングゲーム)で次々とヒットを飛ばしている会社です。東証マザーズでも、目下の優良株といわれていますが、その真価はどうなのでしょうか?ゲームソフトの主流である対戦型ゲームは、UI(操作感のよさ)とスピード感が非常に重要です。ゲーム自体の作り込み、面白さと同時に、継続してプレイしてもらうには、メーカーのサーバー力も必須条件なのです。

形を変えながら、様々なサービスを提供するフィールドが、ドリコムにはどの程度あるのでしょうか?現在の状況を捉えながら、その将来性を考えてみたいと思います。


3つのソリューションの内容は

収益の柱、ソーシャルゲーム。自社制作の「ちょこっとファーム」が20代から40代の女性に大変人気です。ユーザーが自分の農場で作物や動物を育て、自分だけのファームを作る設定は、ふた昔前の「たまごっち」手法の再現といってもよく、オフ会などもあって、成功したアプリのひとつです。

ドリコムの2014年最大の目玉となったのは、アニメ「ワンピース」のRPGでした。ストーリーは期間配信される巧みな演出です。多額の著作権料を支払ってまで、人気コンテンツを取得するなど、経営手腕の高さが伺えます。

次が、アドソリューションと呼ばれる広告です。例えば、動画広告をクリックすることで、ポイントを提供するシステムをビデオアド、また「フライングガチャ」で知られる新作アプリの先行予約システム広告など、顧客の囲い込み手法を考案し開発しています。

最後に、教育アプリとして、ソーシャルラーニングを開発しています。ソーシャルネットワークを通して、英語などの特定科目の達成度を図るアイテムです。単調になりがちな学習に、利用者同士の競合性やポイント制を持ち込んで、意欲を高めようと考えられています。