Apple (AAPL.O)の株価は上昇を続け、7000億ドル(約84兆円)の壁を突き破っている。この絶好調な同社の業績にもかかわらず、大手ヘッジファンドの少なくも1社のが、値上がりする Apple 株を売り Microsoft(MSFT.O)につぎ込んでいる事実を、USA Today 紙が2月12日付で報道している。

世界最大のヘッジファンド米 Bridgewater Associates は、保有している Apple の株式を2014年第3四半期と比較して同年年末時点で半分にしたと水曜日に発表した。また、同社は代わりに、ウィンドウズを提供するITの巨人・Microsoft に巨額の資金を投入したという。

具体的には、Bridgewater が2014年第3四半期末に保有していた Apple 株式5390万ドル(64億6800万円)を2014年年末時点で2860万ドル(34億3200万円)まで引き下げた。同時期に、同社は Microsoft の株式を2790万ドル(33億4800万円)まで引き上げたが、それは元の保有金額67万9千ドル(8148万円)の7000倍にものぼる。

いくつかの情報筋は Apple の株式はもはや、よい買い物ではなくなっていると警鐘をならしていた。Apple の株は希薄後一株利益の17倍で取引されており、これはハードの会社としては異常に大きい評価だ。一方で、Apple は最終的に初の1兆ドル企業になると言う投資家もいる。

Bridgewater の Apple から Microsoft への乗り換えは、今のところうまくいっている訳ではない。昨年の第4四半期での iPhone 6 の販売がすさまじかった為、Apple の株価も上昇していた。一方、Microsoft 株は、予定していた成長分野への移行が予想よりも時間がかかっている事から伸び悩んでいる。

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しかし、Bridgewater の動きは注目に値する。市場に関係なく自分の財力をみながら投資している。ヘッジファンドは一般市場の動きと逆でも自分たちの将来の利益の為にベストは選択をするので“スマートマネ―”と呼ばれる。

ウォールストリートのアナリストは、とどまるところを知らずに、高騰を続ける Apple の株価を疑う事に恐れていた。 同じような機能のスマートフォンが安いコストで出た時でも、Apple は消費者に高い価格の電話を買わせて、高い携帯プランに入らせ続ける。この繰り返されたビジネスが米国で見たことのないような利益を創出する会社を作っている。

全ての他の株式と同じように、最終的に株価はどこかで重力が働く。Apple は投資家の知らない未発見の株式からかけ離れている。未発見の株式は、一般的にいって最も広く知られた株式のリストの中にある。

あるヘッジファンドマネージャーは、どこにでもより良い、あるいは同程度に良いチャンスがあると思っている。

(ZUU online)

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