2月12日、セガサミーホールディングス <6460> が2015年3月期第三四半期決算を発表した。売上高2,675億円(前年同期比12.0%減)、営業利益162億円(同65.1%減)、経常利益162億円(同67.0%減)、当期純利益△0.2億円となった。

同時に2015年3月期通期の業績予想を修正、売上高3,525億円(前年同期比6.7%減)、営業利益160億円(同58.5%減)、経常利益150億円(同63.0%減)、当期純利益△130億円とした。パッケージゲームの不振のほか、デジタルゲーム分野において、新作タイトルの投入時期を戦略的 に来期に変更したことなどが影響した。特別損失には、構造改革費用を含め、150億円程度見込まれている。

アミューズメント機器事業において、パチスロ遊技機が、型式試験方法の運用が変更されたことに伴い、市場全体で新タイトルの販売数が減少したことから、前年同期を下回って推移、一方、パチンコ遊技機の新台入替は比較的堅調に推移、329億円(同4.3%増)、営業利益は4億円(同2億円の赤字)となった。コンシューマ事業では、オンラインRPG『ファンタシースターオンライン2』や、『ぷよぷよ!!クエスト』、『チェインクロニクル~絆の新大陸~』等の主力タイトルの他、『アンジュ・ヴィエルジュ~第2風紀委員ガールズバトル~』、『サカつくシュート!』等の既存タイトルが好調に推移したが、パッケージゲーム分野、玩具販売事業が低調に推移したほか、広告宣伝費等が増加し、売上高は827億円(同13.5%増)、営業利益は22億円(同17.3%減)となった。アミューズメント施設事業も営業損失5億円を計上する等足を引っ張っている。

同日発表された構造改革には不採算・低採算事業の整理・縮小、希望退職者300名の募集が盛り込まれている。募集人数通りの希望退職者を前提とすると、グループ全体の人件費は今期見込みと比較して年間 28 億円程度の削減効果となる。

さらにグループ内組織再編も発表、昨年10月に発表していた遊技機事業、エンタテインメントコンテンツ事業、 リゾート事業の3事業グループへの再編の一部が決定した。

エンタテインメントコンテンツ事業については、

1)セガのアミューズメント機器事業部門を新設分割し、セガ・インタラクティブを設立

2)セガのコーポレート部門等を新設分割し、セガ ホールディングスを設立

3)コンシューマ事業部門を中心とするセガを存続会社として、株式会社セガネットワークスを吸収合併し、名称をセガゲームスに変更

4) 同社が保有するセガゲームス、セガ・インタラクティブ、セガトイズ、サミーネットワークス、トムス・エンタテインメント、マーザ・アニメーションプラネットの株式をセガホールディングスへ現物出資し、各社をセガホールディングスの完全子会社へ

することとした。

また、リゾート事業についてはセガのエンタテインメントパーク事業の一部を新設分割し、セガ・ライブクリエイションを設立する。一方、自己株式の取得も発表、上限200億円、1,000万株(発行済株式総数(自己株式を除く)に対する割合 4.09%)とした。

(ZUU online)