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次々と新たに組成され、売り出される投資信託やETF。国内の株式や債券から海外の株式、債券、REIT(不動産投信)まで様々なタイプのものが売り出されている上に、為替ヘッジあり、なしなどの違いもある。

そうした多種多様な商品がある中で適切な投資商品を選択するための情報やツールを提供しているのが、SBIグループの1社でもあるモーニングスター <4765> だ。

今回は同社の朝倉社長に、投信マーケットを取り巻く環境や、的確な投信の選び方などについてお話しを伺った。

―今後は、米国同様に日本でも運用実績が高く、かつ評価の高い投資信託やETFに資産が集まっていくのではないでしょうか。

朝倉智也社長(以下、朝倉) :少しずつではありますが、我々が行っている投資信託評価の『スターレイティング』や『ファンドオブザイヤー』等で評価の高いファンドに資金が流入するようになってきました。ただ、投信先進国の米国では、米国モーニングスターが評価した5つ星、4つ星ファンドへの資金流入が非常に多く、日本はそうした動きがようやく始まったという段階です。

いまだに、特定の新興国や、シェールガス、バイオ、ロボット関連等のテーマに沿ったファンドに資金が多く流入していますが、その人気度は、運用パフォーマンスや運用評価とは関係ありません。日本では、運用パフォーマンスが高く、その運用実績に対する評価が上がると、そのファンドを売却し、他のファンドに乗り換える投資家が多くいます。

つまり、運用パフォーマンスが良いファンドほど資金が流出してしまいます。こうした状況の中、多くの運用会社やファンドマネージャーが、「なんだかちょっと日本の投信市場はおかしいぞ」と思っており、その状況が修正されてくれば、いまよりも多くのファンドマネージャーが運用業界に参入してくると思います。