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フェイスブック(Facebook)が2012年の5/18に上場した。世界中の投資家が期待した上場だったが、9/4には公募価格38ドルの半値以下の17.73ドルまで下落した。ジンガ(Zynga)は今年3月に最高値の14.69ドルをつけた後、9/22には最安値の2.70ドル(約5分の1)まで下落。グルーポン(Groupon)は昨年(2011年)の11/18に26.19ドルの最高値をつけた後、2012年の8/31には4.15ドルまで下落(約6分の1まで下落)した。

しかし、その一方で、リンクトイン(Linkedin)は上場時の公募価格45ドルを一度も割ることなく、2012年の9/14には123.23ドルと最高値を更新した。

2000年のネットバブルは、ネット関連銘柄は全面的に急上昇し、そしてバブル崩壊後、そのほぼ全ての銘柄が急落した。

しかし、今回のソーシャルバブル(別名ネットバブル2)は違う。上記のチャートを見ると分かる通り、バブル崩壊後も、確固たる収益基盤を持つことに成功している企業(例:Linkedinなど)には影響がなかったと見て取れることができる。つまり、バブル崩壊後は過度な期待に収益が追いつかない企業から急速に資金が抜け出し、逆に期待を上回る会社には、その流出した資金が流れ込んでいる。

ご存知の通り、Appleは史上最高値を更新し続け、Googleも2012年9月24日に史上最高値を5年ぶりに更新した。一方でマイクロソフトやヤフーは元気がない。しかし、ソーシャル系の企業のような株の急落はしていないことが見て取れる。

今回のエントリーでは、このバブルが起こり崩壊に至った仕組みと、今後の注意点について解説してみようと思う。


バブルとは?

まず、始めにバブルとはについて定義してみたい。筆者は、「全てのバブルは、人々の熱狂(幻想)と資金循環から生まれており、説明ができる」と考えている。これは80年代の日本のバブルも、2000年のITバブルも、リーマン前の米国不動産バブルも全て一緒だ。

このことを頭の片隅に置きながら、下記を読み進めて頂くと理解し易いだろう。