RIZAP
(写真=HPより)

6月5日、健康コーポレーションは新たに「医薬品事業」に参入することを発表した。同社が持つ販売力・マーケティング力を活用し、医薬品を適切なタイミングで消費者に届けることで提供を行うことが狙い。

6月中に新会社を設立し、8月より医薬品の販売開始を予定している。来期以降には独自開発の化粧品やサプリメントを扱い、またM&Aを通じて製薬事業を加速させていく見通しだ。

同社グループ会社のRIZAPにおいては、医療機関との提携し、予防医療分野サービスへの展開をすでに進めており、加えて予防医療市場において最大のボリュームゾーンとなるシニア層の開拓を見据えている。

高齢化が進む国内の人口構成だが、2020年には65歳以上の人口が3割に達すると言われており、そのなかでもヘルスケア関連市場は4.4兆円規模に成長すると予測されている。とくに高齢化にともなう慢性疾患の増加が予想され、予防医療市場の重要性はさらに高まっている。

また、医療費負担の問題の深刻化を受け政府も「日本再興戦略」にて、保険者の保健事業として、一定の基準を満たした場合のヘルスケアポイントの付与・現金給付など、個人の健康・予防に向けた取組に応じて保険料に差を設けるインセンティブ導入の検討を表明するなど、生活習慣病対策やスポーツ促進、健康管理・増進、病気を未然に防ぐセルフメディケーションのニーズは、今後、ますます盛り上がりを見せると予想される。

なお、同事業による連結業績予想に与える影響については、軽微としている。(ZUU online 編集部)

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