電気自動車会社「テスラ・モーターズ」や宇宙開発企業「スペースX」などのCEOとして知られるイーロン・マスク氏の発言がまた注目を集めている。

今月9日に、アメリカのTV番組"The Late Show with Stephen Colbert"に出演したマスク氏は、かねてから取り組んでいる火星の"地球化"について、「確かに今はまだ火星は住み心地のいい場所ではないが、暖めれば住めるようになる」と語った。

暖める方法は2種類あり、速い方法は「核爆弾を火星に落とすこと」で、遅い方法は「地球で実証されている通り、温室効果ガスを送ること」だという。核爆弾という驚きの方法に、司会者は思わず「君は超悪党だ!」と叫んだ。

人間が、複数の惑星にまたがって生息する"マルチプラネット化"を目指すマスク氏によると、成功の鍵は「ロケットを使い捨てでなく、再利用できるようにすることだ」と言う。そうすれば、飛行機並みのコストに下げられるということだ。

今年の6月、自身の誕生日に"ファルコン9"と呼ばれるロケットを打ち上げたものの、爆発により失敗してしまったマスク氏だが、「2、3年で人が安全に乗せられるようにできる」と自信たっぷりに語り、会場を沸かせた。

次に取り組みたいことは、「今世紀の最重要課題である持続可能なエネルギーだ」と語ったマスク氏。番組の冒頭から「君は地球を救うヒーローなのか、金の亡者の悪党なのか」と問われていたが、革新的な企業を生み出し産業に革命をもたらしてきたヒーローに、会場から期待を込めて拍手が送られた。(ZUU online 編集部)

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