スタートアップに飛びつく投資家達を批判

シリコンバレーの盛況が長期的なものなのか、あるいは単なるバブル期なのか−という点について、モリッツ氏は「我々はバブル期に突入しているだけだ」と、冷静に状況を分析している。

検査技術疑惑でシリコンバレーのトップ企業の座から転落した米臨床検査会社セラノスなどを例にあげ、大手企業と比較するとスタートアップに対する投資家の圧力が弱いことを指摘。

テクノロジーの知識に欠落した、あるいは過去の失敗から学ばない多くの投資家が、「テクノロジーのスタートアップと聞くだけで、大金を投じる傾向にある」と批判的だ。


ファーガソン元監督との執筆活動に注力

こうした鋭い洞察力を意外な方向に活かしたモリッツ氏は今、友人である英マンチェスター・ユナイテッドFCの元監督、サー・アレックス・ファーガソン氏との共同執筆活動に力を注いでいるようだ。

「ファーガソン氏がどのようにチームを勝ち組に育てあげたか」という点に焦点を絞った内容だというが、就任当初は負けチームだったマンチェスター・ユナイテッドをトップに引き上げたファーガソン氏の手腕と、投資界の勝ち組であるモリッツ氏の才覚には、共通する点が数多くあるのだろう。 (ZUU online 編集部)

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