日本株の動きを示す指数には、日経平均株価をはじめとして5つの代表的な指数があります。2022年4月に、東京証券取引所が市場区分を変更したことで、株価指数もさまざまな影響を受けています。
代表的な5つの株価指数
代表的な指数1 日経平均株価
日本を代表する最もメジャーな株価指数です。東証プライム市場に上場する225銘柄の株価をもとに算出されます。対象銘柄は業種のバランスなどを配慮されています。
代表的な指数2 TOPIX(東証株価指数)
日経平均株価に並ぶメジャーな株価指数です。旧東証1部の全銘柄の時価総額を基に算出されます。今後は時価総額が低い銘柄は段階的に除外される予定です。
代表的な指数3 JPX日経インデックス400
資本の効率的活用や投資者を意識した経営観点など、グローバルな投資基準に求められる要件を満たした400銘柄で算出されます。
代表的な指数4 東証プライム市場指数
東証プライム市場の全銘柄の時価総額をもとに算出されます。東証再編により新設された指数です。
代表的な指数5 東証マザーズ指数
旧東証マザーズと東証グロース市場が対象で、新興企業の株価動向を示す指標です。
それぞれの指数は何が違うのか
最大の違いは、指数の算出の対象となる銘柄がどの市場に属しているのかです。「プライム市場」、「スタンダード市場」、「グロース市場」、それぞれの市場には特徴があり、値動きも異なります。
指数の算出方法にも違いがあります。例えば、日経平均株価であれば対象銘柄の株価をもとに一定の算式を用い、長期的な株価の比較ができるよう考慮されています。それに対し、TOPIXは時価総額の変化を反映するような算出方法になっています。
大切なのは様々な指数をどのように使うか
指数がいくつも存在するのは、一つの指数では相場全体の動きを正しくとらえられないからです。複数の指数を組み合わせることで、株式市場を多面的にとらえられます。
異なる指数を比べることで、どのような銘柄に投資家の資金が流入しているのか、正しく相場の動きを判断できるのです。
文・高村阿木夫(現役銀行員のマネーライター)
編集・dメニューマネー編集部
(2022年4月26日公開記事)
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