外貨預金,金利,投資,株
(写真=PIXTA)

数ある資産運用の中でも、外貨預金は仕組みのわかりやすさから初心者でも始めやすいと言われる。実際に存在する「通貨」に対する投資とも言えるので、その安心感が人気の理由の一つかもしれない。

「目減り」と言う言葉を聞いたことがある方は多いだろう。為替は常に変動をしている。加えて、物価上昇などを鑑みると現在の100万円が将来の100万と同価値とは限らない、と言うことを指して使う言葉だ。

その「目減り」は一つのリスクでもある。銀行に眠らせているだけでは、そうしたリスクを負うことにもなりかねない。つまり、何かしらの手段で資産運用をし「目減り」対策を講じなければならないとも言える。

今回は、その選択肢の一つになりうる外貨預金について、特に最大のメリットとも言える「金利」に着目し、解説していく。

外貨預金の金利について

外貨預金のメリットは大きく二つある。一つは、「差益」である。為替は常に変動している。そのため、1米国ドル100円だった場合で100万円を外貨預金として預け入れをした場合には、1万ドルを保有することになる。その後、円安方向に進み1ドル110円になったとする。その時点で日本円に戻すと、110万円になる。

つまり10万円の差益が生まれることになる。これは、外貨預金ならではのメリットである。もちろん、円高方向に進めば損失が出ること外貨預金のメリットは大きく二つある。一つは、「差益」である。為替は常に変動している。そのため、1米国ドル100円だった場合で100万円を外貨預金として預け入れをした場合には、1万ドルを保有することになる。その後、円安方向に進み1ドル110円になったとする。その時点で日本円に戻すと、110万円になる。

二つ目のメリットは「金利」である。日本は先進国の中でも低金利の国として知られている。日銀の「預金種類別店頭表示金利の平均年利率等について」という資料がある。それによると、日本の普通預金の平均年利率は0.001%である。(2016年11月2日時点)

つまり、100万円を預けた場合でも僅か10円しかつかないことになる。定期預金の場合、もう少し金利は高くなるが、決して「高い」とは言えない。

ところが、海外を見渡してみると金利の高い国は多く存在している。例えば、ソニー銀行の外貨預金の場合、米国ドルの普通預金で0.1%である。単純に100倍の差があることになる。同じ100万でも、1000円分が金利によって発生することとなる。

ただし、外貨預金の場合には為替変動のリスクがあること、海外の通貨へ交換する際の為替手数料がかかること、元本保証は日本円ではなく外貨での保証となる点を考慮しなくてはならない。

金利が一番高いのはどこの国?

では実際、どの国の金利が高いのだろうか。

金利の高さに影響するのは、各国の政策金利である。政策金利とは、中央銀行が市中銀行に融資をする際の金利である。一般的に、景気の良い場合には政策金利が高く通貨量を抑える。反対に、景気の悪い時には政策金利を下げ、通貨量を増やす。そのような調整的な機能を担っている。

現在政策金利が高い国としては、オリンピックを終えたばかりのブラジルがある。ブラジルでは、14.25の政策金利を設定している。それがそのまま、預金の金利となるわけではないが恩恵はあるということになる。ただし、ブラジルの通貨レアルを取り扱う金融機関は少ない。レアルを取り扱っているソニー銀行では、普通預金金利が1.0%と設定されている。つまり、100万に1万円の金利がつく計算になる。

その他トルコ(リラ)、南アフリカ(ランド)など、新興国と呼ばれる国々は、政策金利、預金金利ともに高い傾向がある。

また、オーストラリアやニュージーランドといったオセアニア通貨も金利が高いことで有名である。

始めるならどこの国がおすすめか

先に挙げた新興国は金利が高いため、一見魅力的に見える。しかしながら、新興国であるがゆえに、様々なリスクを覚悟しなければならない。政治的な安定性により、様々な変動要因が考えられるからだ。

特に、長期運用を考えている場合などには、慎重な判断が必要となるだろう。ただし、分散投資の一環として短期保有を前提にする場合や、完全な余裕資金でアクティブに投資をしたいという方には選択肢になる。

そう考えると、金利の高さ、国の安定性という部分で見るとオセアニア通貨が「ちょうどいい」かもしれない。ただし、オセアニア通貨は米国ドルなどと比べると、為替変動が大きいものとして知られている。外貨預金を始めるタイミングに最善の注意を払いたい。

投資スタイルをまず決めよう

外貨預金を勧める方の中には、米国ドルをお勧めする人もいる。日本よりも金利が高い上に、国としての安定性もある。また、ドルは世界の基軸通貨であるという点からも安心感があるからだろう。一概にどの国がお勧めできるかは、正直難しい。それは、各々資産運用のゴールが異なるからである。

あなたが、安定的にでも日本の金利より少しでも高ければいいと思うか、大きく増やしたいので勝負に出てみたいと考えるかである。いずれにしても、メリットだけでなく、デメリットを把握すること、世界情勢に関心を向け、日々の努力が欠かせないだろう。

そうしたグローバルな視点でニュースを見る能力が身につくという点でも、外貨預金に目を向けるのは悪くない選択になるだろう。