保険,AXA,スマホ
(写真=Trov)

仏大手保険会社、AXA(アクサ)がシリコンバレーのスタートアップ、Trovと提携し、UK初のオンデマンド型保険を発売する。

Trovの人気モバイル保険アプリを採用することで、保険商品の購入プロセスを飛躍的に簡潔化。消費者は必要な所有物にだけを保険対象物として選択し、クラウドストレージに必要書類などをアップロードするだけ。保険産業におけるFinTechの潮流を変える、画期的な進歩が欧州に上陸する。

AXAマネージング・ディレクター「従来の保険産業が必要としていた進化」

オンラインでの申しこみが主流となってからも、後日の書類郵送や本人確認など、わずらわしい手続きが消費者を悩ませていた保険商品の購入。また従来の保険はパッケージ型であるため、大切でない所有物が自動的に保険対象に含まれるという難点がつきものだった。

そうした消費者の不満解消策としてAXAが選んだのは、米国で話題となっていたTrovのオンデマンド型保険アプリだ。2012年に設立されたTrovは、1アイテムから保険をかけられるというまったく新しい発想で、保険産業の常識をくつがえした。保険対象の切り替えもスマホで簡単に可能。必要なものだけを保険対象に選ぶことで、保険料も抑えられる。

この人気サービスをUKに上陸させたAXAのマネージング・ディレクター、ギャレス・ハウエル氏は、Trovとの提携による新たな開発が「従来の保険産業が必要としていた進化」としており、「AXAのような大手は率先して革命の模範を見せるべき立場にある」とコメント。

新サービスが、利便性と効率性を重視するミレニアル世代を惹きつけると期待している。数々の調査から、ミレニアル世代は保険加入率が最も低い層であることが判明しているが、そうしたジレンマを打ちやぶる「次世代保険」となり得る可能性を秘めている。

少額短期保険に関しては、主に申告データの正確性などが疑問視されているが、この分野で興味深い研究、開発が進行中だという。例えば自動車保険では、テレマティクス(移動体に通信システムを組み合わせ、リアルタイムな情報を発信するシステム)を採用することで、従来のリスク・アセスメントよりも精密度の高いデータを確保することが可能だ。また個人情報保護についても、欧州を含む世界中で規制を強化する動きが活発化している。こうした追い風を受け、保険産業のFinTech跳躍が見られそうだ。( FinTech online編集部

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