日経JASDAQ(ジャスダック)平均が2016年11月に行われた米国の大統領選挙以降、一貫して上昇基調にある。

2017年以降も上昇基調が継続し、連日、昨年来高値を更新。東証マザーズ指数も同様で、株価は2017年に入ってからは上昇基調だ。

中小型株と新興市場銘柄は株価が上昇中

個人投資家から人気を集めているのが、JASDAQや東証マザーズに上場している新興市場銘柄や中小型株だ。将来東証一部にステップアップすることを視野に入れている銘柄が上場していて、成長性の高い企業が比較的多く存在する。

一方、トヨタ自動車 <7203> やソフトバンク <9984> 、ファーストリテイリング <9983> といった日本を代表する企業が株式を上場している市場が東京証券取引所の第一部、通称、東証一部だ。日本の中心的な株式市場であり、国内外を代表する企業が上場している。

リスクを低減するために分析と情報は必須

一般的に、新興市場銘柄や中小型株は、東証一部に上場している企業に比べると時価総額が低いため、株価は乱高下しやすい。中でも、新規上場(IPO)株は株価が急上昇する可能性が高く、個人投資家からの注目も高い。

大きな値上がり益を狙える一方で、大きな損失を被る可能性もある。例えば、将来有望と注目を集めて新規上場したにも関わらず、上場した途端に業績の下方修正を行う企業もある。いわゆる上場ゴールと呼ばれる銘柄だ。また、楽観的な業績予想を出しておきながら、結局それを達成できずに下方修正を行う企業もある。

こうした企業を事前に見抜くことは困難を極めるが、だからと言って何もせず適当に株を買えば、いつかはそうした銘柄と遭遇する可能性が高い。損失を被るリスクを低減するために、数多くの企業の中から成長性の高い企業を選別しなければならない。

角度高く銘柄を選別するためには、お目当ての企業の決算情報を読み込み、将来の業績に対して株価が妥当かファンダメンタルを分析しなければならない。また、企業業績の悪化を株価は事前に織り込みがちであるため、株価チャート上に不穏な動きが出ていないかテクニカル分析を行わなければならない。

有望な成長株を発掘するためには、それなりの調査、分析が大切だ。インターネット上には無数の情報が存在するが、反面、投資手法や情報を惜しげもなく公開する投資家もいて、有益な情報もある。

数多くの銘柄の中から成長が期待できる銘柄を発掘し、高いパフォーマンスを得るために、信頼性の高い情報を手に入れ、その投資手法をぜひとも自分の株式投資として取り入れていきたい。そこで今回は、Twitterで成長株投資に有益な情報を発信しているアカウントを厳選して紹介する。

成長株投資に有益なTwitterアカウント6選

会社四季報オンライン(@shikihojp)
東洋経済が発行する投資家のバイブル「会社四季報」のウェブ版で、公式ツイッターアカウントではウェブサイトに配信した記事等をピックアップして紹介している。会社四季報の発売に合わせて業績の良さそうな銘柄が先行して動くことも多く、個人投資家なら会社四季報情報は必読。

株探(かぶたん)公式(@kabutan_jp)
「Kabutan」の公式ツイッターアカウント。企業の決算発表情報を配信している他、注目ニュース等株式投資に役立つ様々な情報を紹介している。特に決算発表の時期には決算速報が配信され、個別企業の決算確認に役立つ。

まつのすけ(@matsunosuke_jp)
投資情報サイト「The Goal」の管理人。新規上場銘柄の初値予想を行う他、詳細に企業の情報が解説してあり、投資方針の決定を下す時に参考できる。ブックビルディングへの申込忘れにも活用できる。

決算説明会(@gantky1)
中小型株を主な対象として、決算説明会等のトピックスを随時配信している。企業業績の分析をこれから始める場合には、どういう風に考えたらいいのか参考にしたい。

Kabu Berry (yama)(@nagoya_kabuoff)
2006年から続いている名古屋のまったり投資家おしゃべり会「Kabu Berry」の公式アカウント。企業についての分析記事がある。企業業績の分析をこれから始める場合には、どういう風に考えたらいいのか参考にしたい。

岡三マン(@okasanman)
職業はIT関連、フォロワー数3万8000人超の投資家アカウント。情報が早く、ツイート数が多い他、日によってツイートの趣が変わる。どの情報にどんなお宝が潜んでいるかわからないので、個人投資家としては真っ先にフォローしたい。

横山利香(よこやまりか)
国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(CFTe)。ファイナンシャル・プランナー。相続士。「会社四季報オンライン」や「All About株式戦略マル秘レポート」での連載や、ヤフーファイナンスの「株価予想」でもマーケットコメントを執筆する等、株式投資や不動産投資といった投資や資産運用をテーマに執筆、メルマガ発行、講演活動、株塾を行う。