2014年にNISA(少額投資非課税制度)が開始されてからすでに3年以上が経った。値上がり益や配当などに対し、一定の制限はあるが、20.315%の税金がかからないという有益な制度は多くの個人投資家に支持されているようだ。

そんなNISA制度も最近では子供のために資産運用を目的とするジュニアNISAが開始されたり、税制改正によりつみたてNISA制度(2018年開始予定)の概要が発表されるなど、複数の制度が作られるようになっている。

これからNISAで投資を始めようという人向けに通常のNISAとつみたてNISA(実施された場合)の特徴を解説したのち、どちらがどんな人に向いているのかを確認してみよう。

通常のNISA、積立NISAの特徴は? 併用はできる?

積立NISA,NISA
(写真=PIXTA)

まずNISA制度の概要であるが、年間120万円までの投資(株や投資信託)の売買利益、配当に対して非課税となる。そしてこれが5年間継続し、毎年枠が120万円ずつ増える。6年目は最初の年のNISA枠は消失し、6年目の枠へと移管される。つまり最大で600万円まで非課税扱いとなる。

一方でつみたてNISAの場合、年間の非課税枠は40万円となる。ただし期間は20年間と通常のNISAに比べて長く、毎年新しい40万円の枠が増える。つまり最大で800万円まで非課税扱いとなる。ただしこちらの制度は株式ではなく、今後金融庁が各金融機関と協議して決めた「株式投資信託や上場投信(ETF)」に限定される模様だ。

つみたてNISA制度は2018年から開始される予定でまだ始まっていない。制度に関する詳細は自由民主党ホームページ内の 平成29年度税制改正大綱 を参考にして頂きたい。

NISA制度とつみたてNISA制度の併用はできず、どちらか一方を選ぶ必要がある。

通常のNISA制度はどんな人に向いてる?