田舎暮らしに憧れや共感を持つ人も多いだろう。田舎の一軒家に泊まらせてもらうTV番組や、ごくごく普通の地域にスポットをあて、地元の人々との交流番組などが意外と人気を集めていることから、ある一定の層が興味を持っているということがわかる。

田舎暮らしに共感できるとはいえ、そこに移住するには大きな期待とともに不安もあることも事実だろう。こうした声に応えるように、移住に熱心な自治体ほど住居や起業への支援が手厚くなっている。「そこそこ田舎」「どっぷり田舎」など、移住のスタイルは様々だ。ここでは地域の特徴を生かした、移住スポットを厳選して紹介しよう。

多種多様な文化が個性的な田舎「島根県・隠岐の島」

田舎暮らし,補助金,住宅補助
(写真=PIXTA)

ダイビングや釣りで人気の隠岐の島は、島根半島の北方40~80キロの日本海に点在する島根県に属する島である。手つかずの神秘的な雰囲気を感じる深い森と紺碧の海。彫の深い縄文人と朝鮮半島の弥生系渡来人がルーツの島根県民は出雲美人が多いとも言われている。

隠岐は昔から「隠岐の国」と呼ばれ、江戸時代に栄えた北前船の往来により様々な異文化が風土に溶け込み、独特の文化や伝統があり古の形を遺しながら今でも大事に守られている。地球規模の火山活動によって生まれた特殊な地形が、この島ならではのめずらしい生物や植物が生息している貴重な島である。

隠岐の島ふるさと島根定住財団隠岐の島ふるさと定住奨励金制度では、U・Iターン者で居住した人に奨励金を交付、子育て支援として保育料の軽減(国基準の50%、第二子以降の保育料が無料)などとなっている。隠岐の島ではお試しの滞在住宅も準備している。

自然が豊かで、海を傍らにどっぷりとスローライフを満喫。伝統文化に触れながら、こころも体も大らかに過ごせるだろう。

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