社内で企画案などを出す際になると、決まって「そんなのムリ」「できっこない」といった反対意見を言う人が必ずいる。

ある程度の規模の会社になると、たいていは社内派閥ができていて、お互いの足を引っ張る泥仕合を演じていることが多い。あなたもそうした社内の様子を横目に見ながら、ウンザリした経験が1度や2度はあるのではないだろうか。

もし、会議が紛糾した場合、たいてい上手くいかない理由というのは、お互いが自分の言いたいことだけを主張しているからである。相手に動いて欲しい時にはどうすれば良いだろうか。

そもそも「相手を説得しよう」とするのは間違い

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(写真=PIXTA)

相手が自分の意見を聞いてくれる人であれば、思い切り主張するのもいいだろう。しかし、自分も相手も「自分たちのほうが正しい」と思っている場合、平行線をたどるだけになる。

自分たちの正当性を主張したところで、相手が納得することなどほとんどないといっていい。だから紛糾した会議の結末は、おおよそ2つに分かれることになる。それは「自分たちの主張をする代わりに、ほぼ成果なしで終わる」か、「現実的な落としどころを探って歩み寄る」かのいずれかである。

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