6月に株主優待の権利確定日を迎える会社は多い。ここでは飲食関係に絞り、美味しくてオイシイ株主優待を受けられる銘柄を紹介しよう。優待を受けるために必要な投資金額は5月9日の株価終値で算出。権利確定日については、年間複数回の確定日がある場合でも、ここでは6月のものだけを記載した。

優待食事券1冊(引換券18枚分)~ 日本マクドナルドホールディングス

株主優待,飲食業界,6月
(画像=8th.creator / Shutterstock.com)

飲食系で人気の株主優待といえば外食分野国内上位のハンバーガーチェーン、日本マクドナルドホールディングス <2702> がまず思い浮かぶ。

多くの人にとって、マクドナルドは子どものころから慣れ親しんだ味。各国の経済力を測る「ビッグマック指数」があることからもわかるように、世界中で愛されているチェーンといえる。

この記事を読んでいる人の中にも、街であの赤地に黄色の「M」を見た時反射的に、「あ、マック食べたい」となる人がいるだろう。

そのマクドナルドでは、6月末日時点の株主のうち、100株以上で優待食事券1冊、300株以上で同3冊、500株以上で同5冊が株主優待として贈呈される。優待食事券の発送は同年9月下旬。

優待食事券は、「バーガー類お引換券」「サイドメニューお引換券」「ドリンクお引換券」の3枚が一つのシートになったものが、6シートで1冊となっている。つまり18枚で1冊ということだ。

各引換券はバリューセットで注文可能な商品なら、どれにでも引き換えでき、基本的にはほぼすべての商品に使えると考えていいだろう。ただし、期間限定の特大サイズ商品や「マックナゲット15ピース」などの商品には使えない。

そういった一部の例外を除けば、「バーガー類お引換券」は夜マックの倍グラン クラブハウスなどに、「サイドメニューお引換券」はグランドフライなどに、「ドリンクお引換券」はグランドコークや、マクドナルドのドリンクでは比較的高額なラテメニューなどにも使えるので、上手に使えば優待食事券1冊で6,000円近くもおトクとなる。

なお、「バーガー類お引換券」「サイドメニューお引換券」をセットで使うと、ビッグブレックファストかビッグブレックファスト デラックスと引き換えできるほか、「バーガー類お引換券」「サイドメニューお引換券」「ドリンクお引換券」の3枚をセットにすると、おもちゃ付きのハッピーセットと引き換えできる。

【権利確定日】6月末日
【必要投資金額】51万7,000円(100株)

「ガスト」「ジョナサン」「バーミヤン」などで使える優待食事券3,000円分~ すかいらーく

「ガスト」「ジョナサン」「バーミヤン」などを展開するファミレス最大手のすかいらーく <3197> は、業績低迷で2006年にMBOを実施したが、2014年10月に再上場を果たす。現在、約3,000店舗を展開し、国内で年間約4億人に利用されている。

そのすかいらーくでは株主優待として、6月末日時点の株主のうち、100株以上の保有で優待食事券「株主様ご優待券」3,000円分が、300株以上で9,000円分が、500株以上で1万5,000円分が、1,000株以上で3万3,000円分が贈呈される。

この優待食事券は1枚500円分となっており、1枚あたり税込価格から500円割引されるというもの。すかいらーくレストランツ、ニラックス、トマトアンドアソシエイツの店舗(一部店舗除く)で利用でき、具体的なブランドとしては、ガスト、バーミヤン、ジョナサン、ステーキガスト、夢庵、グラッチェガーデンズ、藍屋、魚屋路、ゆめあん食堂、しゃぶ葉、トマト&オニオン、じゅうじゅうカルビ……など。

この優待食事券は宅配にも利用可能で、割引サービスとも併用できる(すかいらーくグループオーナー様割引券・すかいらーくグループご家族優待券とは併用不可)。

なお、すかいらーくは12月末にも株主優待の権利確定日を設定しており、300株以上所有者に関しては、優待食事券の贈呈枚数が3,000円分多い。

【権利確定日】6月末日
【必要投資金額】16万300円(100株)

「小僧寿し」「茶月」などで使える100円割引券100枚~、おせち割引券ほか 小僧寿し

持ち帰り寿司の「小僧寿し」「茶月」「鉢巻太助」「神田一番寿司」などを展開する小僧寿し <9973> は2016年、牛角やとりでんなどを展開するアスラポート・ダイニング傘下に。店舗減が続く状況だが、リーズナブルな寿司はリピーターも多く、多くの人にとって馴染みのある味となっている。

その小僧寿しでは株主優待として、6月末日の株主のうち、500株以上で100円割引券(株主様サービス券)を100枚(1万円相当)、1,000株以上で200枚(2万円相当)が贈呈される。現在、小僧寿しの株価は113円なので、500株=5万6,500円で1万円相当の優待を受けられるというのは、かなりのおトクだろう。

この100円割引券は9月下旬に発送され、小僧寿しグループ各店(小僧寿し・茶月・鉢巻太助・神田一番寿司)で利用できる。

このほかの株主優待として、500株以上でおせちが20%相当割引される割引券を1枚、1,000株以上で2枚、5,000株以上で3枚贈呈されるほか、5,000株以上の株主には3,000円相当の優待品を選べるカタログも届く。

【権利確定日】6月末日
【必要投資金額】5万6,500円(500株)

「ロイヤルホスト」「てんや」などで使える株主優待券(500円分)1枚~ ロイヤルホールディングス

ファミリーレストランの草分けとされる外食老舗のロイヤルホールディングス <8179> は、ロイヤルホストのほか、天丼の「てんや」、アメリカンピザの「シェーキーズ」、グリル料理の「シズラー」といった外食事業、機内食・空港内レストラン事業、ホテル事業などを展開している。

そのロイヤルホールディングスでは株主優待として、6月末日の株主のうち、100株以上で株主優待券(500円分)を1枚、500株以上で10枚、1,000株以上で24枚が贈呈される。

この株主優待券は税込500円分の代金として、全国のロイヤルグループの店舗(ロイヤルホスト・カウボーイ家族・てんや・シェーキーズ・シズラー・ロイヤルガーデンカフェ・カフェクロワッサン・ピンクベリー・スタンダードコーヒー・スパイスプラス・空港内レストラン・空港内売店・リッチモンドホテル)で利用できる。

ただし、シェーキーズのフランチャイズ店舗、クリスマスケーキなどの予約販売商品など、一部使えない店舗や商品がある。

【権利確定日】6月末日
【必要投資金額】28万4,200円(100株)

サーティワンで使える株主優待券(500円分)2枚~ B-R サーティワン アイスクリーム

B-R サーティワン アイスクリーム <2268> は、米バスキン・ロビンスと不二家の合弁会社で、サーティワンを全国展開している業界トップ企業。バスキン・ロビンスは世界最大級のアイスクリームパーラー・チェーンで、世界52ヵ国・約7,800店にもおよぶネットワークを持つ。そのうち、日本での店舗数は約1,100店で本国アメリカに次ぐ市場となっている。

なお余談だが、毎日食べても飽きないよう、常に31種類のフレーバーから選べるようにしているということで「サーティワン」なのだが、店舗名として「サーティワン」の呼称が通じるのは日本と台湾くらいであり、そのほかの国では「バスキン・ロビンス」の呼称でないと通じない。

また、アイスクリームケースの構造上、フレーバーは偶数個のほうが都合がいいので、実際には32種類のフレーバーをそろえる店舗が多いという。

このB-R サーティワン アイスクリームでは株主優待として、6月末日の株主のうち、100株以上でサーティワンで使える株主優待券(500円分)を2枚、500株以上で3枚、1,000株以上で5枚、5,000株以上で10枚が贈呈される。送付時期は9月中旬。

【権利確定日】6月末日
【必要投資金額】41万1,500円(100株)

ペッパーランチなどで使える株主優待券(500円分)6枚~ ペッパーフードサービス

ペッパーフードサービス <3053> は「ペッパーランチ」「92s(クニズ)」などのステーキ店を展開。最近では立ち食いステーキ店のいきなりステーキが話題となり、これが収益の柱となっている。

このペッパーフードサービスでは株主優待として、6月末日の株主のうち、300株以上で株主優待券(500円分)6枚(1セット)、1,500株以上で12枚(2セット)、3,000株以上で18枚(3セット)が贈呈される。この株主優待券は同社ウェブサイト記載のペッパーフードサービス店舗一覧の各店舗(競馬場内店舗を除く)で利用可能だ。

贈呈される株主優待として、この株主優待券の代わりに自社商品を選択することもでき、その場合、300株以上で商品1セット、1,500株以上で商品2セット、3,000株以上で商品3セットが贈呈される。

どちらを選択した場合でも、10月中旬から下旬ごろの発送となる。

【権利確定日】6月末日
【必要投資金額】175万8,000円(300株)

「金の蔵」「月の雫」「東方見聞録」などで使える株主優待券3,000円分~ 三光マーケティングフーズ

三光マーケティングフーズ <2762> は、「金の蔵」「月の雫」「東方見聞録」などの居酒屋チェーンのほか、パスタの「元祖 壁の穴」、独自の焼き牛丼が売りの「東京チカラめし」などを展開する外食企業。これらの店を利用したことがある人も多いだろう。

その三光マーケティングフーズでは、6月末日時点の株主のうち、100株以上で3,000円(1,000円券×3枚)の株主優待券または精米1kgが、200株以上で6,000円(1,000円券×6枚)の株主優待券または精米3kgが、500株以上で1万2,000円(1,000円券×12枚)の株主優待券または精米5kgが贈呈される。

この株主優待券は、ぐるなび、ホットペッパーなどのサービスクーポン、キャンペーン券等との併用も可能。ただし、「東京チカラめし」「Custard Lab Tokyo」では株主優待券自体が利用不可。また、「ゑびや」「アカマル屋」新大阪店、「大衆酒場やきとりゴールデン金の蔵」新大阪店のランチ時間帯も利用できない(2018年1月31日時点)。

【権利確定日】6月末日
【必要投資金額】10万2,100円(100株)

(ZUU online編集部)