「3年半で50%のキャピタルゲイン」を実現した事例の共通点とは?
(画像=Andrey_Popov/Shutterstock.com)

ハワイの一戸建てとコンドミニアム市場を見ると、年間約4.5%という安定した上昇率を保っている。限りある供給数と増え続ける需要に支えられた底堅い不動産市場と呼べるだろう。ハワイの不動産が安全資産として富裕層に特に人気がある理由が伺える。

ハワイ(オアフ島)の不動産売買価格(中央値)の推移も見てみよう。過去30年の価格推移を見ると、戸建てもコンドミニアムも4倍以上になっていることが分かる。価格推移は安定しており、多くの資産価格が暴落した2008年のリーマンショックがどこに当たるのか、ぱっと見ただけでは検討がつかないほどだ。

「発売から29時間で億ションが全戸完売」日本人富裕層が殺到する理由とは?
(画像=リスト サザビーズ インターナショナル リアルティ)

2016年度ハワイ州の不動産仲介実績5位を誇る「リスト サザビーズ インターナショナル リアルティ」によると、リーマンショックでもハワイ不動産は7%しか下落しなかったという。世界共通のリゾート地であること、限られた供給が需給を引き締めること、地域経済が好調であることなどを背景に、世界中のマネーを引き寄せている。

3年半で50%を超えたリターンの事例も

なかには3年半で50%のリターンを叩き出した事例もあるという。2014年末に完成した超高級コンドミニアム「ワン・アラモアナ」の価格事例を、流動性が高い1~2ベッドルームを中心に見ていこう。

近年オアフ島の中心地は、従来のワイキキエリアからアラモアナ・カカアコ地域にシフトしつつある。そのきっかけの1つとなったのがワン・アラモアナ開発計画だ。ワン・アラモアナは地元ハワイで高級コンドミニアムなどを多く手掛けるコバヤシグループとザ・マクナートングループ、そしてテキサス州に本社を置くザ・ハワードヒューズコーポレーションによって完成した。ハイエンドなコンドミニアムながら、完成前の販売開始後、わずか29時間という圧倒的なスピードで全206戸が完売した記録を持つ。

1例目として紹介するのは、11階山側部分の1ベッドルーム(約71平米)だ。2014年11月に新築価格58万1000ドル(当時の為替レート約118円で換算すると日本円で約6850万円)で購入され、2018年6月に91万米ドル(1ドル=約110円とすると約1億円)で売却された。3年7か月で56.6%上昇した計算となる。立地条件や共用施設などが充実している物件は、オーシャンビューでなくてもリセールバリューが保てる例である。

次に2ベッドルームの例を見てみよう。9階ダイヤモンドヘッド側の2ベッドルーム(約108平米)で、23階建で7階からレジデンスとなるワン・アラモアナの中では低層階に位置する角部屋だ。新築価格812,000米ドル(1ドル=約118円とすると約9580万円)で購入され、2018年3月に1,275,000米ドル(1ドル=約107円とすると約1億3600万円)で売却された。3年4か月で57.0%のリターンとなる。

「ワン・アラモアナ」ではないが、カカアコ地区に開発中の「ワードビレッジ」に完成したアナハ5階部分にあるダウンタウンビューの1ベッドルーム(約74平米)の事例も見てみよう。2017年9月末に、新築価格67万2000ドル(当時の為替レート約111円で換算すると日本円で約7450万円)で買ったものが2018年1月初めに売りに出され、96万米ドル(1US$=約107円とすると約1億270万円)で売却された。わずか3か月半の間で約42.8%上昇した計算となる。

「着工前の販売」が狙い目

短期間で50%前後のキャピタルゲインを実現した上記3事例の共通点は、

①場所はハワイのオアフ島で、アラモアナ・カカアコ地域
②富裕層向けの高級コンドミニアム
③着工前の販売時に新築で購入

だ。ハワイの人気プロジェクトは価格の上昇幅が大きいため、早期の購入、特に「着工前の販売」が狙い目という。そんなハワイの新築プロジェクトで現在、「リスト サザビーズ インターナショナル リアルティ」を通じて購入可能なのが高級コンドミニアム「'A'ALI'I(アアリイ)」だ。100万ドル超えのコンドミニアムが当たり前の「富裕層の街・ワードビレッジ」に位置しているが、'A'ALI'Iはコンパクトタイプが多く、最低購入価格50万ドルと手が届きやすい。

「サザビーズ」とは、1744年にロンドンで設立された歴史と権威のあるオークションハウスのことで、「叫び(ムンク作)」など世界の高級芸術品と富裕層コレクターを結びつけている。「サザビーズ」を起源に持つ世界的な高級不動産仲介ブランドというわけだ。あなたもハワイの新築プロジェクトに参加し、キャピタルゲインを狙ってみてはいかがだろうか。