2018年12月20日10時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日19日(水)の米ドル/円は、一時112.09円前後まで下落して月初来安値を更新したが、米連邦公開市場委員会(FOMC)後にやや持ち直した。FOMCは、大方の予想通りに利上げを行った上で、2019年の利上げ回数見通しを3回から2回に引き下げたが、市場は「期待したほどハト派化しなかった」と受け止めた模様。これを受けてドルは安値圏から反発したが、米国株が下げ幅を拡大する中、米国債利回りも低下に転じたため戻りは弱めだった。

現在の為替相場の戦略やスタンス

昨日19日(水)の米ドル/円は、結局112.40円台でクローズしており、5月以降の上昇トレンドをサポートしてきた100日移動平均線をかろうじて維持した。昨日19日(水)のレポートで注目ポイントのひとつに挙げていた、サポートラインを巡る攻防は本日20日(木)の延長ラウンドに入る事になった。材料面では、本日20日(木)に日銀の金融政策発表と黒田総裁の記者会見が行われるが、政策変更への期待はゼロと言ってよく、無風通過の公算が大きい。米ドル/円は、株価動向を睨みながらの相場展開が続きそうだ。なお昨日19日(水)は、NYダウ平均とS&P500がともに年初来安値を更新しており、本日20日(木)のアジア株への影響が注目される。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。