2019年4月4日10時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日3日(水)の米ドル/円は、米中貿易合意への期待が高まり一時111.50円台へ上昇。その後は米ISM非製造業景況指数などの米経済指標が予想を下回ったため伸び悩んだが、米長期金利の上昇が支えとなり下値は限られた。なお、米10年債利回りは経済指標の軟化にもかかわらず2.52%付近へ上昇した。また、為替オプション市場の1カ月物インプライドボラティリティ(予想変動率)は再び5%台前半に低下している。これらは、米ドル/円の下値リスクが小さい事を示していると考えられる。

現在の為替相場の戦略やスタンス

市場には、明日5日(金)の米3月雇用統計待ちのムードも漂い始めている。そうした中、米ドル/円の上値が急速に軽くなる事も考えにくいが、それ以上に下値は堅くなりそうだ。 引き続き、上値のメドは3月15日高値の111.90円付近、下値メドは20日移動平均線が通る111.00円付近と見られる。111.20円台の5日移動平均線も短期サポートになる可能性がある。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。