サムスンはなぜスマホ業界で打撃をうけたのか?

サムスンの主力とするサムスン電子がスマホ業界で必要とされる部品などを請け負っています。サムスンのスマホは、ギャラクシーでこれは世界のスマホの約3割を占めており、大量調達によるコスト削減で利益率を上げてきましたが、7月に発表された2014年の4~6月期の四半期決算は、連結営業利益が約7.2兆ウォンと前年同期比と比べて24%の営業減益となりました。

9年ぶりの減収減益で、スマホの不振が業績に響いている事が原因とみられています。世界を牽引してきたサムスンのスマホですが、スマホ市場の成熟化や高価格帯のスマホの伸び悩み、更には成長余地のある中低価格帯のスマホへの中国地場メーカーなどが「格安スマホ」を打ち出してきております。「中国のアップル」と呼ばれる小米(シャオミ)やレノボ・グループの台頭で、中国との競争が激化し採算が悪化したと考えられています。

また、スマホの頭脳ともいえる基幹部品も自社で内製している為、部品業界にもその不振が波及したこと、為替のウォン高も不振になった理由と言われています。


新興国の需要状況

新興国の経済が復活するにつれて、インドや中国などでは地場メーカーの台頭が目立ってきました。携帯電話は、新たに参入する際の障害が高くなく、インドでは、「マイクロマックス(Micromax)」「カーボン(Carbonn)」といった地場メーカーが活躍していて、従来の携帯電話の販売もしていますが、「100ドルスマホ」とよばれる1万円程度から購入できる格安スマホの登場によって、利用しやすくなっており、今後もこのシェアを伸ばしていく事が予想されています。

格安になるのは、端末を現地で開発し、製造を中国や自国で手掛ける為余計なコストが発生しない事で安く販売ができる事。安い価格にもかかわらず、スペックやデザインは、現在のグローバル端末に見劣りしない事も人気があり、こういった地場メーカーから今後海外に展開して成功すればグローバルな企業に成長するかもしれない可能性があります。

また、スマホ市場が世界で浸透する中でもう一つ中古市場も注目されてきています。新興国では、先進国で少し前にはやった機種の人気がでているなど、新興国では、中古市場でもスマホの普及は高まる事が予想されます。


今後のサムスンの経営戦略とは?

サムスンは、現在主力のスマホ事業の不振にくわえ、会長の入院、韓国の通貨ウォン高等非常に経営的に苦しい状況にあり、次の新たな一手を模索しているようです。好調を維持しているデータセンター向けに需要が拡大している半導体メモリーでもスマホ事業の不振は補えておりません。

韓国のGDPの4分の1を占めているといわれるサムスンの経営危機は国家危機レベルといわれるくらい大変なようです。対岸の火事とみずにこれからのサムスンがどうなるか、しばらくお隣の国の動向に要注目です。

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