ファスティングは本当に体にいいの?意外なデメリットも解説
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一定期間の断食をすることにより内臓を休ませ、デトックス効果も期待できるとして健康志向の人たちから人気を集めているファスティング。

断食にはどことなく健康によさそうなイメージもあるので、ファスティングに漠然とした期待を抱いている方は多いのではないでしょうか。そこで、ファスティングのメリットとデメリットをそれぞれ解説しつつ、やってみようとお考えの方が持っておくべき知識を伝授します。

ファスティングとは?

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薬局や医療機関などの解説を総合すると、ファスティングとは「一定期間食事をせず、固形の食べ物を絶つこと」と定義できます。英語の「fast=断食」に由来している言葉です。

ここでいう一定期間とは半日から数日程度とされており解釈が一律ではありませんが、「一定期間固形の食べ物を絶つ」ということでは共通しています。固形の食べ物だけを絶つのがファスティングなので、水分は摂取しても問題ありません。

イスラム教にはラマダンといって、一定期間の日の出から日没まで断食をする宗教的習慣があります。目的こそ異なりますが、これもファスティングに近い行動といえます。

ファスティングをすると固形の食べ物が体内に入ってこなくなるため胃腸などの消化器官を休ませることができます。これが腸活や体調管理の面でメリットをもたらすとされており、さらにはデトックスや免疫力向上、肌荒れの改善なども期待できるとして、実践する人が増えています。

ファスティングで得られるメリット

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先ほど少し触れましたが、ファスティングを実践することによって得られるメリットを挙げてみましょう。

体内修復、体調改善、腸内環境改善の効果

体内に食べ物が入るとそれを消化し、エネルギーや栄養素を摂取し、老廃物を排出する働きが起きます。これらの一連の働きは体力を消耗しますが、ファスティングをすることによって食べ物の消化に向かうエネルギーが体内修復や腸内環境の改善などに向けられるため、体が持っている本来の健康的な状態に近づくといわれています。

オートファジーによる効果も期待

人間の体にはオートファジーといって、細胞が自らの一部を分解する働きがあります。飢餓状態になると起きやすく、ファスティングをすることによってオートファジーが起きやすいとされています。

このオートファジーは東京工業大学の大隅良典栄誉教授が解明したメカニズムです。この功績によって同教授はノーベル賞を受賞しているほどの大発見でした。ファスティングによってオートファジーが起きると栄養のリサイクルや細胞内の不要物を分解する働きも起きるため、体調を整えられるほか、デトックスに有効であるとされています。

腸活によって免疫力向上

ファスティングによって腸内環境を整えると、腸内にある免疫細胞も活性化され、本来の能力を発揮しやすくなります。これにより免疫力の向上やアレルギーの緩和などが期待できます。

健康食品の広告などで「腸内環境」「善玉菌」といった言葉を見聞きすることは多いと思いますが、ファスティングによってこれらの健康食品が目指しているような健康効果が期待できるわけです。

デトックスによる美肌効果

先ほど解説したオートファジーも含めて、消化器官を休ませることによって老廃物の排出が促され、これらの老廃物に起因する肌のトラブルが改善しやすくなります。人間が持つ本来の肌状態に戻すだけでも、十分な美肌効果が期待できます。

ファスティングに伴うデメリット、リスク

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とてもメリットの多いファスティングですが、その一方でデメリットやリスクもあります。これから始めてみようとお考えの方は、こうしたマイナス面もしっかり理解した上で実践するようにしてください。

筋肉量の減少で基礎代謝が低下する可能性

断食では筋肉の維持・増加に必要な栄養素も入ってこなくなるため筋肉量が減少し、基礎代謝が低下してしまう可能性があります。基礎代謝とは人間が生命を維持するために最低限必要とするエネルギー量のことで、基礎代謝が低下すると消費カロリー全体が減ってしまうため太りやすくなります。

断食という言葉のニュアンスからダイエットに効果的だと思われがちですが、基礎代謝を低下させることはダイエットの面から見ると逆効果になります。

栄養不足による体調悪化

適度なファスティングは腸内環境を整えるなどの効果が期待できますが、ファスティングをしすぎると栄養不足になってしまい、体調を悪くしてしまう恐れがあります。健康のために頑張っているのに体調を崩してしまっては本末転倒なので、ファスティングは体調と相談しながら適度に行うようにしましょう。

ファスティング終了時の「まとめ食い」を誘発する

ファスティングによる断食の終了時には、多くの人が強い空腹感を体験します。それゆえに断食終了時に「まとめ食い」やアルコールの摂取をしてしまうと、体にダメージを及ぼしてしまいます。

空腹によって血糖値が低くなっている時に「まとめ食い」をすると急激な血糖値の上昇が起き、この血糖値の乱高下が血糖値スパイクという重大な健康リスクをもたらします。血糖値スパイクは心筋梗塞や脳卒中といった重大な病気を誘発する可能性があるため、ファスティング終了時は空腹に任せて急にたくさんのものを食べず、少しずつ体に優しい食べ方をしましょう。

結論としてファスティングは「アリ」なのか

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メリットとデメリットのそれぞれについて解説した上で、「結論としてファスティングはアリなのか」という疑問にお答えしたいと思います。

ファスティング自体には腸内環境の改善やデトックス、オートファジーなどの効果が期待できるため、これらのメリットを生かせる適切なやり方であれば「アリ」だといえます。

早く結果を求めるあまりに過度なファスティングをしてしまうのはおすすめできませんが、今の生活習慣になじませられる程度の自然な形で実践するのであればメリットを享受できるのではないでしょうか。
そもそも空腹状態を作り出すことは健康増進に役立つとして推奨されていることなので、生活や体に合った形で取り組むのがよいでしょう。

理想的なファスティングの方法

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ファスティングにはさまざまな考え方や方法がありますが、多くの人が実践しているのは以下の方法です。

・1日のうち固形の食べ物を摂ってよいのは8時間以内
・残りの16時間は固形物を食べない時間に設定する
・これを週に1回、2週間に1回など定期的に実践する

これらの方法以外にも緩いルールを設定して毎日実践しているという人もいます。夕食を少なくとも就寝の6時間前に摂るといったように、空腹の時間を長くすることを習慣づけるのも無理のないファスティングといえます。

また、ファスティングだけに依存するのではなく、適度な運動や水分補給を絡めることによって健康への寄与はより大きくなります。ファスティングを健康管理法の1つとして位置づけ、生活習慣全体を改善していくことが、長い健康寿命や美しい肌を手に入れる最も確実な方法です。

健康な体や美しい肌を手に入れることで、医療費や美容に要する費用を削減できるなど、金銭的なメリットも得られます。まずはできることから、始めてみてはいかがでしょうか。

(提供:Incomepress



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