「住宅を購入したいけど、決断できない……」というお悩みを抱える人は多いようです。本文で詳しくお伝えしますが、住宅購入を予定している方の約半数が決断できずに迷っています。このコラムの前半では、多くの方が住宅購入を決断できない理由を紹介します。後半では、これを解消するための具体的な方法をご提案します。

目次

  1. 多くの方が「住宅購入を決断できない」理由とは?
  2. 住宅購入を決断できない人が知っておきたい失敗パターン
  3. 住宅購入を決断できない気持ちを変える情報収集のコツ
  4. まとめ:住宅購入を決断できない理由を根本から解決する方法は?

多くの方が「住宅購入を決断できない」理由とは?

住宅購入の際に決断できない理由・決断に必要な情報とは?
(画像=moonrise/stock.adobe.com)

一口に住宅購入を決断できない理由といっても、その中身はさまざまです。具体的にどんな 理由があるか、国内最大手の住宅ローン専門金融機関ARUHIが住宅購入予定者300人を対象に行なったアンケート調査を参考にしながら確認していきましょう。

理由1:住宅ローンを支払い続けられるか不安

ARUHIのアンケート調査では、住宅購入予定者300人のうち、住宅購入に決断できない人(躊躇している人)は約半数の148人もいました。決断できない理由で一番多かったのは、「頭金、ローン、予算、価格など金銭的理由(全体の27%)」でした。

中でも、ローンに不安を感じる声が目立ちます。例えば「ローンが返せるか心配(38歳/男性)」「値段が高いので、生活していけるのか、67歳までにローンが完済できるのか不安(36歳/女性)」などの声がありました。
*文中、「」部分は引用箇所

ローン返済の不安は、現在の収入と返済金額のバランスはもちろん、将来的に収入が減るかもしれない、子育てや病気などで出費が増えるかもしれないといった潜在的な不安も大きく関わっていると考えられます。

理由2:予算内で気に入る家が見つからない

同アンケート調査の回答で2番目に多かったのは、「気に入る物件がない(全体の7%)」でした。とはいえ、予算を気にしなければ、理想の外観・間取り・住宅設備の物件は実現できるはずです。

この考え方より具体的にいうと「現実的な予算内で、気に入る家が見つからない」ということでしょう。だからといって、予算を増やせば住宅購入を決断できない理由の1位だった金銭的理由が問題になってきますし……家づくりは本当に難しいものです。

理由3:もっと良い条件の家が見つかる気がするなど

最近は、住宅に関するたくさんの情報がネットやSNSで手軽に集められます。しかし、情報量が多い分、選択肢が増え、もっと良い条件の家が見つかる気がするというケースも多いのではないでしょうか。実際にARUHIのアンケートでも「次があるかもと思うと迷う(34歳/男性)」といった声がありました。

その他、住宅購入が決断できない理由として「メーカー選びに迷う」「住むエリアが決められない」「分からないことや不安がある」などがありました。

住宅購入を決断できない人が知っておきたい失敗パターン

住宅購入を決断できない理由を解消するのに有効な方法の一つは、「失敗パターン」と「失敗しないためのコツ」を知ることです。住宅購入で実際に役立つ知識を増やすことで、自信につながります。代表的な失敗パターンを見てみましょう。

失敗パターン1:間取りに関するもの

間取りに関してよくある失敗例に、図面を見た時はベストだと思ったが、実際に暮らしてみるとライフスタイルや導線に合っていないため、ストレスを感じるというものがあります。

また、収納スペースをしっかり確保したつもりだったが、まったく足りないという失敗もよくあります。さらに、購入した時は暮らしやすかったが、子どもの独立など家族構成が変わった時に間取りを変更しにくいというのも失敗パターンの典型です。

間取りで失敗しないためのコツ
・実際に生活する時のことをリアルに考える
・収納するものの量と収納スペースのバランスを考える
・将来の家族構成の変化も意識する など

失敗パターン2:立地や住環境に関するもの

住宅購入をする時は建物や庭などに目が行きがちですが、立地や住環境に関する失敗もよくあります。例えば、実際に住んでみると「ご近所トラブルがある」「嫌悪施設がある」などの問題が発覚するケースがあります。

また、最寄駅からは近いけれど、小学校や中学校から遠く、子どもが通学するのが大変という失敗もあります。

立地や住環境で失敗しないためのコツ
・両隣はもちろん、町内の雰囲気や評判を確認する
・保育園、学校、病院などの施設からの距離を確認する など

失敗パターン3:経済面に関するもの

前出のARUHIの別のアンケート調査では、約7割の人が「住宅資金・お金の面で失敗した経験がある」と回答しています。具体的には「頭金のための貯蓄をしっかりしておけばよかった」という反省の声が多く見られました。

ただし、逆に頭金を多く入れ過ぎて、生活や子どもの教育に影響が出たという意見もありました。加えて、ボーナス払いを高く設定しすぎた、あるいは金利の判断を間違えたなどの意見も見られました。

経済面で失敗しないコツ
・頭金、返済、貯蓄、収入のバランスを考える
・ボーナス払いの金額を高く設定しすぎない
・住宅ローンの金融機関や金利の比較をする など

ここでご紹介したのは、住宅購入におけるよくある失敗の一部です。住宅購入経験者やネットなどを通して、他の失敗パターンについても情報を収集してみましょう。

住宅購入を決断できない気持ちを変える情報収集のコツ

「住宅購入をなかなか決断できない」という気持ちを変えるには、以下のようなことを意識しながら情報を収集するのが有効です。

希望条件に合う物件情報を集める

住宅メーカーやプランの情報をやみくもに集めると、選択肢が増え過ぎて迷いやすくなります。これを防ぐためには、ムリのない予算や立地を明確に決め、「希望条件の中でベストな選択肢は何か」を考えるとよいでしょう。

物件の立地に関する情報を複数の手段で集める

失敗パターンのところでも触れましたが、住宅購入を考える際は家そのものに目が行きがちです。しかし、物件の立地についてもしっかりリサーチしましょう。具体的には、以下のようなリサーチ方法があります。

  • その街の評価をネットで調べる
  • 近隣に住む知り合いに評判を聞く
  • 地域密着型の不動産会社に評判を聞く
  • 現地調査の時に近所の人と話してみる など

必要な情報3:住宅ローンの返済シミュレーションをする

頭金・月々の返済・ボーナス払いなどの設定を間違えてしまうと、生活や教育資金、老後資金などに大きな影響が出ます。適切な金額を設定するには、住宅ローンの返済シミュレーションをするのが有効です。

*「住宅ローン シミュレーション」のキーワードで検索すると、数多くのツールが表示されます。

また、ライフプランを考えることも重要です。ライフプランとは、結婚や出産、転職などの人生を大きく左右するイベントを考え、お金のことも含めて作成した計画です。人生の大きなイベントを計画することで、それが起きるタイミングを把握することができます。また、それぞれのイベントにかかるお金もある程度予測できます。

このようにライフプランを考えることで、タイミングと必要な金額が把握でき、住宅ローンの毎月の返済の予算を把握できるのです。

まとめ:住宅購入を決断できない理由を根本から解決する方法は?

住宅購入を決断するための方法には、ここまでお伝えしてきたものの他に「賃貸併用住宅にする」というものもあります。賃貸併用住宅とは、戸建住宅の一部をアパートにした住宅です。

前述のとおり、住宅購入を決断できない理由で最も多かったのは「ローン返済などの金銭的問題」でした。アパートの家賃収入を住宅ローン返済に充てることで、住宅購入のネックになっている金銭的問題を解消することができます。

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