企業の合併や買収を意味する「M＆A」には、多くの専門的な言葉が使われます。身近になりつつあるとはいっても、この難しい用語がM＆Aの理解を阻む一因ともなっています。あなたは用語の意味が分かりますか？

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WACCとは

WACC はWeighted Average Cost of Capitalの略で、日本語では加重平均資本コストといい、ワックと読みます。

企業が資金を調達するのには、銀行などからの借り入れと、投資家（株主）からの投資による二つの方法があります。借り入れには利息（借入資本コスト）、投資には期待される収益（株主資本コスト）というコストが発生します。

WACCは、この借入資本コストと株主資本コストを資本構成によって加重平均した会社全体の資金調達コストを指します。

    M＆Aでは対象企業の企業価値を算出するのに、DCF（Discounted Cash Flow）法がよく使われます。

    DCF法は、企業が将来生み出すと予想される収益力（キャッシュフロー）を一定の割引率で除して、現在価値を算出する方法です。この割引率にWACCが使われます。

    文：M＆A Online編集部