34年ぶり、歴史的な円安・ドル高水準に【外為マーケットビュー】

動画配信期間:2024/4/24~2024/5/8

外為市場に長年携わってきたコメンテータが、その日の相場見通しや今後のマーケット展望を解説します。

目次

00:00 34年ぶり歴史的な円安・ドル高水準
06:42 日韓米財務省会議
11:10 円安是正論と為替介入による影響
12:31 足元の注目材料
15:23 為替相場の振り返り
16:12 日本・円の動向
17:52 米国・ドルの動向
19:48 欧州・ユーロの動向
20:53 英国・ポンドの動向
21:37 豪州・NZの動向
23:06 【CFD】日本株・米株の動向
24:16 【CFD】金(ゴールド)・原油の動向
24:56 メキシコ・ペソの動向
27:21 南アフリカ・ランドの動向
29:36 まとめ
29:51 【PR】口座開設特別キャンペーン

要約

財務省は円安是正のプレッシャーを受けているが、為替介入は他国の為替市場にも影響を与えるため、特にアメリカから反発を受ける可能性が高い。 日本は潤沢な外貨準備を保有しているため、円高にするための為替介入資金は十分にある。しかし、介入後に円高が進みすぎると、日本経済に悪影響が出る可能性がある。その場合、再びドル買い介入が必要になるなど、危険が伴う。

2004年以降、日本はG7の取り決めにより為替介入を原則禁止としている。東日本大震災時など、市場が混乱した際の例外的な介入のみ認められている。 過去に日銀が金利引き上げで円高誘導を図ったことがあるが、いずれも失敗に終わり、景気悪化を招いた。現在も、金利引き上げによる円高誘導は経済的リスクが大きい。

現在、日本経済は円安のおかげで上向いてきており、株価も上昇傾向にある。これを止めるような為替介入は、疑問が残る。 無理な為替介入で円高にすると、貿易収支の悪化や景気減速など、日本経済に大きな代償を払うことになる。

円安是正のための為替介入は、慎重に判断すべきである。介入後の影響を十分に考慮し、日本経済への悪影響を最小限に抑える必要がある。

野村雅道
野村雅道氏
FX湘南投資グループ代表 1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行。82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。 87年米系銀行へ転出。外資系銀行を経て欧州系銀行外国為替部市場部長。外国為替トレーディング業務ヴァイスプレジデントチーフディーラーとして活躍。 財務省、日銀および日銀政策委員会などの金融当局との関係が深く、テレビ・ラジオ・新聞などの国際経済のコメンテイターとして活躍中。為替を中心とした国際経済、日本経済の実践的な捉え方の講演会を全国的に行っている。現在、FX湘南投資グループ代表。

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