アクアライン上場
(写真=PIXTA)

8月31日に、アクアライン株式会社 <6173 > が東証マザーズに上場予定だ。

アクアラインは、企業名からもわかるように、水に関わるビジネスを展開。主力の水まわり緊急修理サービス事業では、「水道屋本舗」の屋号で、全国各地、24時間年中無休でトイレや台所などで発生する水回りのトラブルに対応している。ちなみに水回りのトラブルは、いくら丁寧に器具を使用しても、約10年サイクルで発生するとされている。

また、東日本大震災後、需要の高まりがみられる「ミネラルウォーター事業」では、2013年度モンドセレクション金賞を受賞した高品質の天然水を展開しており、日常用途から災害時を想定した備蓄用の水(7年間備蓄可能)も販売している。


アクアラインの特徴

アクアラインでは、きめ細やかで丁寧なサービスの提供を売りにしている。

水まわりのトラブルが発生すれば、できるだけ早く解決しないと家が水浸しになったり、莫大な水道代を請求されたりする可能性がある。そのため、修理を依頼する家庭は取引上弱い立場にある。そこに付け込んで、低品質のサービスを高額で提供してしまうと、顧客の評判を落とすことになりかねない。

アクアラインではこうしたケースに陥らないよう、サービススタッフの訓練を積極的に行っている。サービススタッフは、スピーディーさや正確さだけではなく、利用客にわかりやすい説明を行うことも求められている。利用客が安心できるサービスを提供することで顧客満足度を高め、リピート利用してもらうことを目指している。

さらにアクアラインはミネラルウォーター事業にも進出している。ストック型のミネラルウォーター業界は近年伸びており、そこから水回りの修理の新規顧客数を伸ばすことも期待できるだろう。


アクアライン株を買う方法

アクアライン株を買うためには、アクアラインのIPO(新規公開株)を取り扱ういちよし証券やSMBC日興証券などで抽選申し込みをする必要がある。IPO抽選申し込みは、主幹事となる証券会社だけでなく、他の取扱証券会社でも同時に行えることから、当選確率を上げるためにはできるだけ多くの証券会社で抽選申し込みをしておこう。今回は、主幹事となるいちよし証券のほか、SMBC日興証券、みずほ証券、マネックス証券、岡三証券などが引き受け証券会社となった。


アクアラインの上場情報

アクアラインの上場スケジュールだが、8月14日から8月20日にかけて抽選申し込みが行われる。当選する株式数は340,000株であり、購入単位は100株。当選確率は当たりにくい部類のIPOといえる。


IPO株の魅力

IPO株では、初値が大きく上昇することがある。立会外分売やPO(公募・売り出し株式)では、すでに市場で取引されている株式が対象となるので、どうしても初値と市場価格のかい離が小さくなってしまう。

しかし、IPOでは未上場の株式が対象となるので、初値がいくらになるかを予想することはできても、予想を大きく上回る価格で取引がスタートする可能性がある。

実際、IPO投資を行い、初値で売却すれば300%を超えるリターンを得られた銘柄も存在する。通常の株式投資と比べて、短期間で多額の利益を得るチャンスがある点がIPO投資の魅力となっている。


アクアラインIPOの評価

アクアラインのIPOは、比較的小規模な部類であり、抽選に当選しにくくなっている。抽選に当選できる人が少なければ、落選者による上場直後の買い圧力が強まることが期待できる。

上場直後に買い注文が多数出されれば、初値が高くなり、上場前に購入していた株式を初値で売却することで、短期間で利益を上げられる可能性が高まる。過去の例を見ても、小規模なIPO銘柄の株価は、初値が高くつきやすい傾向がある。すでに安定して利益を出している実績も踏まえると、徐々に株価が上昇していく可能性はある。

今回はいちよし証券が主幹事を務めるが、SMBC日興証券が主幹事を務めるIPOも多くみられることから、これを機にSMBC日興証券でもIPOにチャレンジしてみてはどうだろうか。

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