卒業生の大半の連絡先を把握、グローバルな人脈づくりを後押し

MBAランキングにランクインしたのは、国際経営学研究科だが、国際関係学研究科も高い評価を得ている。2014年のフランスの大学評価機関Eduniversalが発表した「The Best Masters Ranking worldwide」では、公共経営・政策分析プログラムがアジア10位、国際開発学プログラム(国際開発学修士)がアジア15位、国際開発学プログラム(経済学修士)がアジア24位にランクインしている。

新入学生から院生に至るまで、すべての課程において教授陣とマンツーマンに近い、手厚い教育が行われる同大学の特筆すべき点は、グローバルな人脈づくりが可能なことだ。

卒業生の大半が連絡先を把握し、学生たちは卒業後も連絡を密に取り合っているという。卒業生・在学生の全員が人脈ともいえる稀有な大学である。このネットワークを活用して、世界中でビジネスを展開することができる。

もう一点、附属の研究施設が充実していることも加えておきたい。国際大学の附属研究施設の中で、グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)は米・ペンシルバニア大学の「シンクタンクと市民団体プログラム」が発表した年次報告書『2014年世界有力シンクタンク評価報告書』において、「世界のトップ・シンクタンク Science & Technology部門」の第31位にランクインした。

報告書では、総合・地域別・研究分野別・目的別の4つのカテゴリーで、世界のトップ・シンクタンクをランキングしているが、GLOCOMは、13ある研究分野別カテゴリーのうち、「Science & Technology部門」第31位(日本第3位)で、初めてランキングされた。

仕事を辞めずに大学院へ

国際大学の入試は、国内居住者については入学試験の成績および出願時の提出書類により総合判定される。海外居住者は書類による選考が行われる。2016年度の募集定員は国際関係学研究科が125人(国内居住者25人程度、海外居住者100人程度)、国際経営学研究科が90人(国内居住者30人程度、海外居住者60人程度)である。

国際経営学研究科では、社会人特別選抜も実施される。出願資格は所属する企業・団体などからの推薦により出願し、在職のまま就学することが承諾されている国際経営学研究科への入学志願者(就学期間中の休職も含む)であることだ。そして所属する企業・団体等の人事担当責任者が作成した就学承諾書の提出が必要だ。

入学試験の成績及び出願時の提出書類により総合判定し、GMAT/GREスコアの提出に代え、IUJ Mathテストでの受験が可能だ。TOEFL、IELTSまたはTOEICの成績証明書の代わりに、所属する企業・団体を通じて受験したTOEIC-IP(団体特別受験制度によるTOEIC IPテスト)のスコアを提出することもできる。MBA取得に興味のある大学生や社会人は、トライしてみてはいかがだろうか。(ZUU online 編集部)