終身保険が向いている人・向いていない人

先述のような特徴やメリット、デメリットを考慮すると、終身保険がおすすめな人とそうでない人が見えてきます。

終身保険が向いている人

  • 保険料が多少高くても支払い続けられる、経済的な余力がある人
  • 貯金や投資はしたいけど、どうも苦手という人

終身保険が向いていない人

  • 貯金や投資は自分でできるという人
  • 保険料をなるべく抑えたい人
  • 子どもが独立するまで、など一定期間だけ死亡時の保険金を手厚く用意しておきたい人終身保険に向いていないけど、死亡保険には入っておきたいという方は定期保険や収入保障保険を検討してみましょう。

    FPがおすすめする終身保険ランキング

(写真=PIXTA)

オリックス生命「終身保険RISE(ライズ)」

保険料が手ごろで、保険金額200万円から加入できる、最高75歳まで申し込めるなど、いろいろな人の目的に合わせやすい使い勝手の良い保険です。

マニュライフ生命「こだわり終身保険v2」

タバコを吸わない人なら「非喫煙者保険料率(ノンスモーカー料率)」が適用され、保険料が割安になります。

メットライフ生命「つづけトク終身」

がんや心疾患、脳血管疾患など所定の条件にあてはまった場合、その後の保険料支払いが不要になる特約を付けられます。経済的に困窮して中途解約になってしまうリスクを抑えられます。

終身保険を選ぶときは返戻率をチェック

(写真=PIXTA)

「返戻率」とは、支払った保険料に対して受け取れる解約返戻金がどのくらいかという指標です。100%を超えていれば、受け取れる解約返戻金の方が多いという意味で、数字が大きければ多いほどプラスになるということです。

より高い返戻率を狙うなら、運用を重視した変額終身保険や米ドルなどを活用した外貨建て終身保険を選ぶという方法もあります。一般の終身保険より高いリターンを狙える分、為替の影響を受けたり運用実績によって受け取れる解約返戻金の額が変わったりするリスクもありますので、よく理解したうえで契約しましょう。

返戻率以外にも、保障内容と保険料とのバランス、希望する保険金額を設定できるかどうか(保険金額の上限や下限は保険によって違います)など、いくつかの保険を比較して自分の目的にぴったり合うものを見つけましょう。

迷ったときにはプロに相談を

終身保険にはメリットもデメリットもあります。それらをきちんと把握したうえで、自分にとって向いているかどうか判断しましょう。調べても考えてもよくわからないと思ったら、FPなどの専門家に相談してみるのもひとつの手です。

保険のこととなると難しく感じるかも知れませんが、将来のために、後悔しないように、一度はじっくりと考えておきたいですね。

文・馬場愛梨(ばばえりFP事務所 代表)

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