クレジットカードの利用方法に「重大な過失」があった場合には不正利用分の補償がされないケースもある。そういった事態を防ぐためにも、以下にあげる8つのNG行動をチェックしてほしい。一つでも当てはまっている場合、なるべく早いタイミングで改善すべきだ。

クレジットカードの利用で過失があると補償が受けられなくなることも

クレジットカードで注意すべきことの一つとして、不正利用が行われないように安全にカードを使用するということがあげられる。不正利用された場合には、一般的にカード会社が補償をしてくれるが、その利用方法に「重大な過失」があった場合は補償が適用されない場合もある。

そんな「重大な過失」に当たる、NG行動をピックアップしよう。

NG行動① 家族に自分のカードを持たせる

家族だからといって自分のクレジットカードを持たせてはならない。これはカード会社の規約違反となるばかりでなく、家族による(罪の意識のない)不正利用を誘発することにもなる。

そもそも家族にカードを使っていることが明らかな場合には、店舗側も受け付けてくれないことが多い。家族にカードを持たせたいのならば家族カードを作るべきだ。

NG行動② カードの署名欄が空欄のまま

面倒だからといってカードの署名欄を空欄のままにしていると、万が一、カードを紛失して不正利用されたときに補償を受けられないことがある。カードが届いたらすぐにサインするべきだ。

NG行動③ 安易な暗証番号を設定する

生年月日や住所、車のナンバーなど、第三者から推定されやすい暗証番号を設定していた場合、補償を受けられないことがある。

NG行動④ 暗証番号のメモを持ち歩く

忘れないようにと暗証番号をメモしてはならない。特にメモをカードと一緒にしていたり、カードそのものにメモしている場合は“重大な過失”とみなされ、補償を受けられない可能性が高くなる。

NG行動⑤ 暗証番号の誤入力を繰り返す

暗証番号を忘れてしまったとき、候補となる数字を手当たり次第に入力することは避けたい。一定回数以上の誤入力があるとICチップがブロックされ、それ以降は暗証番号で認証を行うICカードとしての機能が使えなくなるからだ(署名による利用は可能)。

もし、暗証番号が分からなくなったら、カード発行会社へ連絡して対処してもらうこと。

NG行動⑥ 車載器にETCカードを挿入したままにする

ETCカードにはクレジットカード分離型と一体型があるが、クレジットカード一体型ETCカードを車載器に挿入したまま盗難に遭い不正利用された場合は補償されないことがある。

これは一体型に限らず分離型ETCカードも同様だ。車から離れるときやレンタカー返却時のETCカードの抜き忘れにも注意したい。

NG行動⑦ 換金性の高い商品を大量に購入する

商品券やギフト券など換金性の高い商品を大量に購入すると、クレジット利用枠で購入した商品を販売して現金化を図っているとみなされ、利用停止や強制退会となる可能性がある。

NG行動⑧ カード利用代金を延滞してしまう

メインで使っている銀行口座とは別に、カード利用代金の決済専用口座を作っている場合、口座にお金を入れ忘れて残高不足となり、利用代金の引落ができない状況が起こりうる。

そうなると引落されるまで一時的にカードが利用停止となるばかりでなく、カード発行会社からの信用を損ねてしまい、それ以降は新しいカードを作ったり、ローンを組んだりすることが困難となる。