今朝は茅場町の駅を上がると明けの明星が光っていました。株式市場も米国株が反発となったことで堅調な展開も期待されます。昨日も米国株が安い割には堅調となったのですが、やはり日経平均はほんの一握りの採用銘柄の動向で大きく動いてしまうという雰囲気になっています。指数と実際に個別の銘柄の動きの違うものが多いような気もします。

引き続き「森」を見るよりも「木」を見ていった方が良いと思いますし、「人の行く裏に道あり花の山」ということで売られている銘柄の買い場を探すということで良いのでしょう。子へきて年初来安値を更新しながらも底堅さが見られるというものもあり、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)などで割安感が出ているものであれば、戻りも期待できるのではないかと思います。

本日の投資戦略

アルゴナビス清水の投資戦略
(画像=PIXTA)

ようやく米国株も下げ止まりました。アップルが下げ止まったことに象徴されるように、ここまで相場をけん引してきたいわゆる「GAFA」銘柄の相場は終わったということで、戻りも限られるのでしょうがいったんは落ち着いて来るということなのだと思います。直接的に米国の保護貿易主義の政策が影響しているということでもないのでしょうが、こうした政策面や地政学リスク、欧州の政治混乱など「買わない理由」はいくらでも見つかりそうです。

米国株が下げ止まったことで日本市場も堅調な展開が期待されますが、上がれば下がる相場でもあり、週末の手仕舞い売りに押されそうです。アップル関連銘柄等は下げ一服となりそうですが、米国のハイテク相場は終わったという感じでもあり、本格的に戻すというにはもう少し時間もかかりそうです。

引き続きディフェンシブ銘柄など売られ過ぎ銘柄に注目です。ただ、割安銘柄も少なくなってきており、どこまで戻すかということで物色銘柄を選別するということになりそうです。引き続き冴えない展開となっている三菱銀行(8306)など銀行株やJT(2914)、パナソニック(6752)、SCREENHD(7735)などに注目です。

SCREENHD(7735)は底値圏に到達という雰囲気で、ここから売られ過ぎ感が強まると買い直されて戻りを試す動きになってくるものと思います。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。