金利差や価格差を利用して株を売買する取引のこと。割安な投資対象のロングポジション(買い持ち)と、割高な投資対象のショートポジション(売り持ち)を取ることで、両者の利ザヤを取る。かつては投資銀行などの自己勘定部門が行う裁定取引を指すことが多かったが、近年ではヘッジファンドの投資手法を指すことが多い。一般には小さな価格差・金利差に注目して投資が行われるため、高いレバレッジをかけた取引が行われるのが特徴。このため金融市場が乱高下して価格が乖離すると思わぬ損失を被る場合があるので注意が必要である。【具体例】たとえば日経平均と日経平均先物、NY市場とロンドン市場の金などの価格が一時的に乖離した場合、割安なものを買い持ちし、割高なものを売り持ちしておく。その後両者の価格が収斂したときに反対売買を行うことで投資収益をあげることができるという仕組みである。