企業名アイキャッチ
(画像=株式技会社ココエ)
近藤 恵子(こんどう けいこ)
株式技会社ココエ代表取締役
株式会社ベネッセコーポレーション、BBTの起業に特化したビジネススクールを経て、2016年株式会社ココエを創業。ベネッセではデジタル・DXに10年間携わり、数百万人の会員を擁する出産・育児に関する女性のコミュニティサイト「ウィメンズパーク」のグロースに貢献。経営者団体「EO Tokyo Central」理事。転職・ベンチャー情報サイト「KEYPLAYERS」の『未来を創るスタートアップ100 』に選出。The JSSA Online Startup Pitch Award VOL.40にて「審査員賞」・「宝印刷賞」を受賞。
株式技会社ココエ
マーケティングDX事業とDXコンサル事業を展開し、2022年に「DXリテラシー教育講座」のeラーニング講座を開始、地銀や大手金融機関の社員育成のプロググラムを共同開発。DXコンサル事業では「DX DESIGN lab.」として、DX人材コミュニティの形成を進め、従来のコンサルサービスを人材と企業をコネクトするラボ型として提供。

これまでの事業の変遷について教えてください。

元々は食品メーカーで商品開発を担当しておりましたが、海外での経験やウェブメディアへの挑戦により、ベネッセで仕事を始めました。ベネッセではウィメンズパークの立ち上げに関わり、ビジネスが順調に推移していきました。その後、子育てしながらも自分の力を試したいとビジネススクールを経て起業しました。ベネッセ時代から培ってきたデジタルマーケティングとDXの経験を生かして、デジタルマーケティングとDXコンサルの事業を展開しています。

株式会社ココエ
(画像=株式会社ココエ)

一番感銘を受けた書籍とその理由は?

選ぶのが非常に難しいのですが、私に深く影響を与えた本は、「プロフェッショナルマネージャー」だと思います。起業から2年経った頃、初めての事業ということもあり、予想していた通りには進んでいかず、事業はきわめて厳しい状況にありました。そんな時に出会ったのがこの本でした。

起業した当時に手にしたその本は、私に「ビジョン」や「行動の原理」を再認識させ、その上で「結果を出す」ことの重要性を再認識させてくれました。ビジネススクールで学んだロジックだけではなく、一種の根性論とも捉えられる「経営とは何かを成し遂げること」という言葉が格別に心に響きました。特に、何が何でも成果を出すべきであるという、起業家としての在り方を学ぶことができ、自分なりに現場業務をやってみることが転機となり、今では成功できたきっかけにもなっております。

それから、もう一つ印象的だったのは「商売とはうまくいかないものだ」という言葉です。私自身、起業の初期段階で新規事業が上手くいかないという経験をしています。そのため、この言葉には深く共感しました。つまり、やはり事業には困難がつきもので、それを覚悟しながら前進しなければならないと教えてくれました。

読書はどのように仕事に生かせたでしょうか。

上記でご紹介した「プロフェッショナルマネージャー」の本は、私が経営者としての立場から大きなミスを犯している時に読みました。それは事業計画が全く上手くいかず、自己疑念に苛まれていた時期でした。その本から学んだことは、状況が厳しいときこそ「結果を出す」という強い意志が求められるということ。それには自分自身の能力と信念が必要だということを教えてくれました。

その教訓を身をもって体験したことから、今では私たちの事業運営にもそれを生かしています。具体的には、業績が思うように伸びないときもあるような物事の本質を理解し、それでも決めたことは最後までやり遂げるという姿勢を持ち続けています。私自身がその辛さを経験したからこそ、同じような状況の際にはより明確な解決策を提供できると信じています。

経営において重要としている考え方を教えてください。

私が経営において大切にしている考え方は「誓ったことを常に成功させる」というスタンスです。経営を行う中で常に困難が伴うことで、「常にうまくいくとは限らない」というのが私の経験から得た教訓です。それゆえ、もしうまくいかない事実が突きつけられたとしても、それに動じずに「成功する」という意志を固持することが重要だと思っています。

その一方で、我々が推進する事業計画に対し「完全に正しいとは限らない」という視点も持っています。そのため、我々は様々なフレームワークに基づいて事業を推進していきますが、「うまくいかないものを最後は成功させる」という原則を忠実に追求しています。

またその過程で、物事の本質を理解し、状況が困難でも結果を出すことへの強い意志を持つことが重要だと改めて実感しました。それが私が経営を行う上での重要な考え方となっています。

最後に、御社の未来構想や従業員への期待について教えてください。

株式会社ココエ
(画像=株式会社ココエ)

私たちのビジョンは「社会のデジタル化を一歩でも前に進め、人々に恩恵をもたらす」ことです。そのビジョンに向かって、自らがマネージャーや経営者としての視点を持ちつつ、従業員一人ひとりが自分に課された結果にコミットすることを期待しています。

将来自分で企業を立ち上げたいと考えている人たちにとって、この「結果を出す」という視点は非常に重要です。この思いに共感できる従業員と一緒に、デジタルが当たり前の仕事となる社会を創り出したいと考えています。

氏名
近藤 恵子(こんどう けいこ)
会社名
株式会社ココエ
役職
代表取締役