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(画像=株式会社プレシャスパートナーズ)
髙﨑 誠司(たかさき せいじ)
株式会社プレシャスパートナーズ代表取締役社長 CEO
1977年生まれ、福岡県出身。
大学を卒業後、不動産会社に入社し営業を経験。その後2004年にディップ株式会社に入社し、営業を経て代理店事業部立ち上げに携わる。現在の多くのTOPパートナーを担当し、その後、2008年に株式会社プレシャスパートナーズを設立。現在は人材採用だけでなく企業の""ファンづくり""を支援すべくサービス展開を行っている。
株式会社プレシャスパートナーズ
「仕事を通じて人々の人生を豊かにする」というミッションを掲げ、採用の総合コンサルティングを行う総合人財サービス企業です。人財は経営資源の中で最も重要な位置付けにあるという考えに基づき、2019年からは“社長就活事業”を開始。人財採用に関するさまざまなサービスを展開し、企業の「採用」だけでなくその先の「定着」「活躍」に至るラインを共に描くパートナーとして、人と企業が互いに誇れる社会の実現を目指します。

1. 株式会社プレシャスパートナーズの変遷

当社は2008年に、5人のメンバーで立ち上げました。前職の求人広告代理店で働いていた際に、人材業界における「雇用のミスマッチ」という課題を、求人広告だけで解決するには限界があると感じ、新たな事業を自分で立ちあげようという志でスタートしました。

現在では160名の組織にまで成長していますが、会社の立ち上げ直後にリーマンショックが発生し求人広告を掲載して人材を採用する企業が減り売り上げがたたず、コロナによって既存ビジネスを続けられなくなるなど、企業規模を拡大するたびに様々な苦境に直面しましたが、メンバーと共にそれを乗り越えるために努力を続けてきました。特に苦労したのは、30人規模のときと100人規模のときでした。

2. 組織拡大の各フェーズのおける課題とその乗り越え方

30人規模の時は私自身が経営や営業をしながらマネージメントしているという形だったため、1人でリーダーを担いきれる限界は30名だと感じました。当時は、マネージメントが行き届かず、各々の個人プレーに頼らざるを得ない状況に陥りました。その結果、メンバー同士のスキルや経験の差はどんどん大きくなり、それぞれのメンバーに対し適切な接し方をすることが難しかったです。

これを乗り越えるために、組織図を明確にしたうえで、自分が持っていた仕事をメンバーに任せ、自分はサポートする側に立つことにしました。組織図の確立により、それぞれの役割や責任が明確化され、徐々に組織として自走できるようになり、その分私自身も経営やメンバーのサポートに入ることができ、離職も少なくなりました。このような組織を確立した結果、90名程度の規模までは順調に成長することができました。

ただ、従業員数が100人に差し掛かったとき、採用は続けていたものの離職率が上がり、組織が拡大しないという状況になってしまいました。原因はそれぞれのメンバーが抱える課題が多様化したことで、これまでの組織制度では全員が働きやすい環境ではなくなったことでした。そこで私たちは、一人ひとりに合わせた新たな人事評価制度の構築とともに、積極的にジョブローテーション制度を活用できるようにするなど、それぞれのメンバーが最大限のパフォーマンスを発揮できる環境づくりに注力しました。これにより、メンバーが自分らしく働ける仕組みが整い、離職率も大幅に改善しました。

3. 組織拡大の過程で重視してきたことと従業員に向き合う姿勢

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組織の規模にかかわらず常に重視してきたのは、従業員一人ひとりの成長と満足度です。 これは、私たちのビジネスが人材に関するものであり、その中心にいるのが従業員だからです。つまり、会社として成功するためには、自社のメンバーが仕事を通して自己実現を果たし、いきいきと働いていることが前提にあると考えています。

これが特に顕著に現れたのはコロナ真っ只中の2021年のときでした。 コロナが始まり2020年に創業以来初めて赤字になりました。当時は先行きが見えず経営者としてどのような判断をするべきか非常に悩みましたが、理念に立ち返り会社として苦しいときこそ、メンバーが前向きに働けるような環境を整えることで、業績はあとから付いてくると思い、一時的にはさらに赤字を掘ることになってもメンバーとともにこの危機を乗り越えようと考えました。具体的には、評価基準を社会的に厳しい状況でも達成を目指せるような目標値に設定し、達成したらこれまで通りの給与水準で還元するということを行いました。その結果、2021年は過去最高売上かつ過去最高益を達成しました。

4.従業員の価値(人的資本)向上に向けて取り組んでいることと今後取り組みたいこと

私は、メンバー一人ひとりがそれぞれの能力を最大限に発揮できる環境を提供することで、組織全体の成長につながり会社の業績も伸び、その結果会社はさらにメンバーにとって働きやすい環境を提供することができる、という好循環が生まれると考えています。 そのために自己啓発の支援やキャリアアップの機会の提供、スキルアップ研修などを行うことで、個々の成長を後押ししてきました。 現在はメンバーの生産性向上につなげるため、また、結婚や出産・育児などのライフサイクルに寄り添った多様な働き方が実現できるよう週に一度のリモートワークを取り入れております。また、既存の事業だけではなく、採用した人材が活躍・キャリアアップできる新規事業を会社がつくっていくことでより多くのメンバーが様々なかたちで活躍できると考え、制度と環境を整えております。

今後もこれまで以上にメンバー一人ひとりが働きがいを感じ、活躍できるような職場環境や制度改革を行ってまいります。

5.今後の展望と従業員への期待について

これからの展望としては、2025年に従業員数200名という目標を見据えつつ、250名、300名と目標を超えられるような成長を遂げていきたいと考えています。 そのために、外部の知見も活用しながら、1on1や360度評価を始めとした新たな評価制度や組織制度の構築、メンバーがいつでもどこでも働けるような多様な働き方の実現に向け取り組んでいます。

また、組織が拡大し変化していく中でも、企業の理念に基づいたブレない軸を確立し組織に浸透させ、全員が共通認識を持つことで、メンバーやお客様の人生を豊かにするような働き方を体現し、企業の成長に繋げていきたいと考えています。

氏名
髙﨑 誠司(たかさき せいじ)
会社名
株式会社プレシャスパートナーズ
役職
代表取締役社長 CEO