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(画像=京セラ株式会社)
濵野 太洋(はまの たよう)
 京セラ株式会社経営推進本部長
出身 大阪府
【略歴】
昭和58年(1983年)3月  京セラ株式会社入社
平成18年(2007年)4月  半導体部品事業本部 マーケティング部長
平成21年(2009年)4月  経営推進本部 経営企画部副部長
平成21年(2009年)9月  経営推進本部 新事業推進部長
平成23年(2011年)9月  新事業統括部 新事業営業部長
平成25年(2013年)4月  新事業統括部長
平成27年(2015年)4月  自動車部品事業本部 自動車部品営業部長
平成28年(2016年)4月  執行役員就任 自動車部品事業本部副本部長
平成28年(2016年)9月    自動車部品事業本部長
平成30年(2018年)4月    経営推進本部長(現在)
京セラ株式会社
1959年に京都にて、ファインセラミックメーカーとして創業。独自のセラミック技術を中心に、情報通信、自動車、環境・エネルギー、医療・ヘルスケアまで幅広く、グローバルに事業を展開しています。利便性が高まり、生活が豊かになる一方で、地球温暖化など世界規模での社会課題解決が求められています。これらの社会・環境の変化に対し、当社は保有する技術や製品の供給を通じて、人類・社会が直面する課題の解決を図っていきます。

1.ESGにおけるこれまでの取り組み

私たちの経営理念は、「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類社会の進歩発展に貢献すること」です。京セラのサステナビリティの基本的な考え方は、SDGs達成に向けた取り組みそのものであり、その具体化が我々の事業活動です。創業以来我々が常日頃から掲げてきた理念であり、企業の意義を体現するものです。一貫してこの理念を掲げ、社会との共生を追求することで、持続可能な社会への貢献を基本姿勢としてきました。それは10年、20年の話ではなく、創業当初からの長期的な取り組みの一部なのです。
具体的な取り組みとして、ソーラーパネルの開発と販売を続けてきました。これは、化石燃料への依存からの脱却、つまり環境負荷の低減という社会課題に対する私たちのアプローチです。化石燃料の使用による環境負荷を抑え、再生可能エネルギーの普及を目指すというこの事業は、京セラが社会貢献に対する強い意志をもって取り組んできた具体的な例です。

2. ESGの取り組みや事業の強み、実績

我々は、新規事業開発をこれからの経営の主軸と位置づけています。その新規事業開発は、ESGを強く意識し、社会課題解決を前提としています。
具体的には、ロボティクスやGaN(窒化ガリウム)デバイスの開発、そして環境負荷の少ない新素材の開発などを行っています。これらはいずれも、社会課題解決に資する事業として構想されています。 特にアパレル業界における新製品の開発に注力しています。自社独自のインクジェット技術を活かし、環境にやさしい新素材の製品を開発しています。この製品は、大量の水とエネルギーを使用し、排水問題を引き起こす従来の染色工程を必要とせず、アパレル業界の環境負荷を大幅に軽減します。この事業は、私たちの社会貢献への思いと技術力を結集したものであり、その意義は大きいと考えています。

3.現状だけではなくESGの取り組みでこれから目指すところ

すでに多くの新事業を開始していますが、更にその範囲を広げることを目指しています。今後も地球環境に貢献するような新しい製品をできるだけ数多く、リリースをしていきたいと考えています。
また、5年ほど前から対外的な評価基準の導入も進めています。当初は恥ずかしいようなスコアでした。しかし、改善を重ねることで、日本を含むアジア・太平洋地域を対象にした「Dow Jones Sustainability Asia Pacific Index(DJSI Asia Pacific)」の構成銘柄に2年連続で選定されました。 今後もステークホルダーの皆様との価値共有をはかるため、コミュニケーションや情報開示の充実を進めていきます。

4.今後の上場企業の意義や投資家ユーザーへのメッセージ

これからの上場企業は、社会に貢献する事業を進めることが求められると思いますし、社会に貢献する事業を作れない会社はこれから生き残ってはいけないと考えています。我々はその一環として、持続可能な社会を実現するための新規事業を展開していきます。
社会課題解決とビジネスを同時に進めることで、企業価値を向上させ、株主・投資家の皆様に対するリターンを提供したいと考えています。今後も私たちの取り組みにご期待いただければ幸いです。

氏名
濵野 太洋(はまの たよう)
会社名
京セラ株式会社
役職
経営推進本部長