外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2024年4月25日8時20分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼24日(水)の為替相場
(1):RBAの年内利下げ観測後退
(2):IFO所長「ドイツの景気は安定」
(3):米耐久財受注は予想を上回る
(4):ドル円 34年振りの水準を更新

▼24日(水)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:日銀会合を前に大幅な円安の公算小さい/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

24日(水)の為替相場

外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

期間:24日(水)午前6時10分~25日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):RBAの年内利下げ観測後退

豪1-3月期消費者物価指数(CPI)は前期比+1.0%、前年比+3.6%と市場予想(+0.8%、+3.5%)を上回った。コアCPIにあたるトリム平均は前年比+4.0%と10-12月期(+4.2%)から鈍化したものの、市場予想(+3.8%)を上回った。サービスインフレの根強さが浮き彫りになったことで豪中銀(RBA)が年内に利下げを行うとの観測が後退。豪ドル/円は豪長期金利の上昇につれて2014年12月以来の101円台へと上伸した。

(2):IFO所長「ドイツの景気は安定」

独4月IFO企業景況感指数は89.4と市場予想(88.8)を上回って2023年5月以来、11カ月ぶりの水準に上昇。先行きを示す期待指数は89.9と1年ぶりの水準に上昇した。IFOの所長は「ドイツの景気は安定しており、特にサービス業が好調だ」との見解を示した。

(3):米耐久財受注は予想を上回る

米3月耐久財受注は前月比+2.6%と市場予想(+2.5%)を上回った。変動の大きい輸送用機器を除いた受注は前月比+0.2%と予想通りに小幅な伸びにとどまった。

(4):ドル円 34年振りの水準を更新

ドル/円は1990年6月以来34年ぶりの高値となる155.37円前後まで上昇。ノックアウトオプションの設定などが観測されていた155.00円を上抜けたことで上昇に弾みが付いた。クロス円もハイテク株を中心に米国株が強含む中で上昇した。なお、ユーロ/円は引け間際に164.23円前後まで上伸して2008年8月以来の高値を付けたほか、ポンド/円も2015年8月以来の高値となる193.64円前後まで上値を伸ばした。