この記事は2024年5月7日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=てんぷら/stock.adobe.com)

2024年5月7日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。

現在の為替相場の傾向や相場観

先週はややハト派的だったFOMC、予想よりも少し弱かった米雇用統計を受けて、ドルが弱含んだ。今週は特にこれといったイベントもないため、次の焦点は来週の米CPIということになるだろう。

ただ米ドル/円の相場を決定づけるのは、米経済指標、金利動向もあるが、一番は介入の有無という非常に単純化された世界になってしまっている。次の介入ポイントを探るゲームになってくるだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

財務省が行なった2回目の介入だが、FOMC直後の薄いマーケットで極めて短時間のうちに4円以上マーケットを動かしたということで、極めて下品な介入だったと思う。日本の評判を貶めてしまった。

神田財務官本人は桶狭間の戦いでもやっているつもりなのだろうが、米国人からすればパールハーバー的な感覚を抱いたと思う。日銀政策決定会合の後で植田総裁が席をたった直後に米ドル/円が4円半も暴騰したら、我々はどう思うのだろうか。

逆に考えて、そこでFRBが介入したとなれば、いやな気持ちしかしない。よってイエレン米財務長官は即座に「介入はまれであるべき、事前に協議あるべき」とコメントしたのだろう。もしこれで米国の同意が得られず介入しづらい状況になれば、かえって円安が進展することになってしまう。

経済指標結果なども関係してくるが、次の本邦の介入が本当に可能かどうかを探るゲームになっているので、ここからじりじりと円安に向かっていくだろう。時間をかけて160円超えを試すことになるのではないだろうか。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。