ニュージーランド4

みなさんこんにちは。ニュージーランドにある投資銀行のプライベートバンキング部門で働いていますMWです。
10月の連休(Labor day)が明けるとNZでは早くもクリスマスモードに突入、クリスマスツリーと水着やキャンプ用品が並列して売られている光景はちょっとした見ものです。

さて、過去3回に渡りNZビザについてお伝えしてきましたが今回はNZを取り巻く市場環境、投資オプション、投資にまつわる税金の概要についてお話させていただきます。

【参考】

子女のグローバル教育の最高峰?〜海外ボーディングスクールの世界〜
富裕層の海外移住で注目集まる「オフショア銀行」~注意したい4つの誤解とは?~
意外と楽観的?止まらない中国人富裕層の海外移住と華僑モデルの未来
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沈没する日本、興隆するアジア諸国〜海外移住の増加がもたらすもの〜
海外移住って、実際どうなの?〜シンガポール移住の注意点〜
海外移住の基礎知識1 オセアニア編


◉魅力的な投資環境?


人口440万人、世界の名目GDPランキング56位(2012年)と、 ニュージーランドの国家としての規模は決して大きいとは言えません。

しかし地理的な優位性と整備されたインフラ、貿易関税に関する様々な法制度により、世界でビジネスを行うための環境が整っていると言えるでしょう。島国であるNZは良質な港を有し30を越える大手から中小、様々な船舶の航海ルートとなっています。また、20超の国際的な航空会社が国内7つの空港で運航を行っています。
さらに、米国、カナダ、西欧諸国、日本と並んでIT経済の「進んだ(Advanced)」国です。一例を挙げますとデビットカードが10年以上前からクレジットカード以上に広く普及しており、その面では日本以上にカード社会が進行しています。

対外的には米国・日本と良好な貿易関係を構築しています。オーストラリアとはCERと呼ばれる緊密な貿易関係が結ばれており、関税を気にすることなく人口2,260万人のオーストラリア市場へアクセスが可能です。加えてASEAN加盟国、特に東南アジア諸国へのアクセスは抜群です。2008年4月には西欧諸国で初めて中国と自由貿易協定を締結しました。