不正利用のリスクを事前に低減させるには?
カード会社による補償があるとはいえ、できれば、不正利用されてから気づくのではなく、最初から不正利用を避けられたらそれに越したことはない。不正利用を完全に防ぐことは難しいが、少なくともリスクを減らすことは可能だ。
たとえば、カード実物の盗難やスキミングを防ぐには、車内に財布やETCカードを残さないようにし、ゴルフ場や温泉施設のロッカーなどに財布を置いたままにしないようにする。そして、決済時にカードを預けるような店舗は避け、特に海外では注意する。
また、ネット経由のカード情報流出を防ぐには、メールやSNS投稿のリンクはクリックせず、ソフトウェアやアプリをインストールするときには事前にその安全性を十分確認しておきたい。
これらのことに気をつけておけば、不正利用のリスクはかなり低減できるはずだ。
最新のセキュリティ技術で不正利用に対抗する
また、最新のセキュリティ技術を導入したクレジットカードを使うという手もある。
一部のカード会社では、セキュリティコードとは別に会員が自分でパスワードを設定する「3Dセキュア」や、決済ごとに異なるパスワードが発行される「ワンタイムパスワード」、通常のカード番号とは別にネットショッピング専用のカード番号を発行する「バーチャルカード」などの仕組みを導入しており、これらを利用することで、悪意ある第三者によるクレジットカードの不正利用が難しくなっている。
3Dセキュア、ワンタイムパスワード、バーチャルカードに対応のカード会社には、以下のようなものがある
カード会社 | 3Dセキュア | ワンタイムパスワード | バーチャルカード |
三井住友カード | ◯ | ◯ | ◯ |
JCBカード | ◯ | ◯ | |
ライフカード | ◯ | ||
NICOSカード | ◯ | ||
セゾンカード | ◯ | ||
UCカード | ◯ | ||
JACCSカード | ◯ | ||
MUFGカード | ◯ | ||
オリコカード | ◯ | ||
イオンカード | ◯ | ||
楽天カード | ◯ | ||
エポスカード | ◯ |
3Dセキュア対応カードであっても、ネットショップの側がそれに対応していなければ通常の決済手順と同じとなるが、それでも、これらのカードのほうがよりリスクを減らせることには違いない。
文・モリソウイチロウ(ライター)
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