4月26日、オートバイ買取専門店「バイク王」を全国展開するバイク王&カンパニー(以下、バイク王) <3377> の株価が一時875円まで買われ、年初来の高値を更新した。今年2月1日の安値341円から3カ月足らずで2.6倍の上昇である。新型コロナ禍で移動手段としてのオートバイの需要が拡大する中、2021年11月期の業績見通しを大幅に上方修正したことが上昇に弾みをつける要因となった。後段で述べるように、かつて青春時代にバイクブームを経験した世代が50代となり、いわゆる「リターンライダー」として復活したことも追い風になっているようだ。同様の現象は米国でも見られ、オートバイメーカー大手のハーレーダビッドソンの株価は約3年ぶりの高値圏で推移している。

今回はバイク王の話題をお届けしよう。

新型コロナ禍の勝ち組、株価は3カ月で2.6倍

(画像=tsukat / pixta, ZUU online)

3月30日、バイク王は2021年11月期の通期予想について、売上で230億円から235億円(前期比5.2%増)へ2.2%、営業利益で8億円から10億円(同41.4%増)へ25%上方修正すると発表した。翌3月31日のバイク王の株価は買い気配で始まり、大引けは10.5%高の613円となった。さらに4月5日発表の2021年第1四半期(2020年12月~2021年2月)決算は、売上が前年同期比22.7%増の55億円、営業利益は2億1500万円(前年同期は1億7400万円の赤字)と好決算だった。すでに3月30日に上方修正済みであったが、株価は上昇を続け、4月26日には年初来高値となる875円を記録、今年2月1日の安値341円から3カ月足らずで2.6倍の上昇となった。