4月30日、インターネット広告大手のサイバーエージェント <4751> の株価が一時2294円と株式分割考慮ベースで上場来高値を更新した。今年3月11日の安値1508円から1カ月半で52%の上昇である。今年2月に配信をスタートしたスマートフォンゲーム『ウマ娘 プリティーダービー(以下、ウマ娘)』の収益拡大に加え、本業のインターネット広告事業も過去最高益を更新したことが追い風となった。サイバーエージェントの時価総額は株価上昇を後ろ盾に1兆円を突破、広告業界最大手の電通グループ <4324> を上回っている。

今回はサイバーエージェントの最新情報をお届けしよう。

楽天の田中将大選手もプレイ、スマホゲーム『ウマ娘』が大ヒット

(画像=アクア / pixta, ZUU online)

まず、サイバーエージェントの話題で注目されるのは何といっても『ウマ娘』だ。『ウマ娘』はサイバーエージェント傘下のCygamesが提供する競走馬育成のシミュレーションゲームである。走るのは擬人化したアニメの美少女たちで、ルックスや声優の声などで「推しキャラ」を選択、競走馬として育成し、レースに参加するというものだ。レースに勝利すると育成している美少女キャラがライブを開催するなどのご褒美を得られる。『ウマ娘』は実在の競走馬のデータを使っているため、アニメ好き、声優好きなどのオタク系はもとより、本物の競馬ファンをも引きつけて人気が拡大している。『ウマ娘』は今年2月24日にリリースされ、約2カ月後の4月27日には600万ダウンロードを突破する大ヒットとなった。