40代でのキャリアチェンジは、30代までの転職よりもハイレベルなスキルや経験を求められるケースが多く、成功させるためには取り組み方や考え方を変えていくことも必要です。40代でキャリアチェンジを成功させる方法をご紹介します。
40代になって求められるスキルとは
30代のビジネスパーソンは、20代で伸ばしたスキルや成功・失敗体験を通じ、ある程度仕事への自信もついてくるでしょう。一方で、これから迎える40代のキャリアに対する不安を感じているかもしれません。
40代になって求められるスキルは、大きく分けて2つあります。ひとつは部下から求められるスキル、もうひとつは企業から求められるスキルです。
傾聴力や指導力(部下からのニーズ)
上司と部下の意識調査(2019年、エン転職調べ)によると、部下は上司に対して「自分の意見に耳を傾けてくれること」への強い期待があることがわかります。
「部下を守ること」や「指示・指導が的確であること」は上司への尊敬の念に直結しており、20~30代の部下から特に重要視される点です。
プレゼン力や戦略性(企業からのニーズ)
一方、企業が40代に期待することは、経営サイドに立った視点や事業戦略への積極的なアプローチです。ひとりの従業員としてではなく、経営サイドにも関わるメンバーとして認識されるようになります。
他の人には代替できない自分の価値を示すためには、今までプレイヤーとして重ねてきた実践をもとに、戦略を立てることやそれをプレゼンすることが必要です。
30代のうちに身につけておくべきビジネススキル
ここまでご紹介したスキルは、いずれも40代になってから準備したのでは身につきません。では、30代から40代に備えて準備すべきスキルは何でしょうか。
人間関係を強みにするスキル
第一に、職場内での人間関係構築に重点を置きましょう。40代になったときにスムーズに管理職に移行するためには、チーム内での人間関係を円滑にしておく必要があります。
後輩の指導や経営サイドへのプレゼンテーションも、前提の信頼関係の有無が結果に大きな違いをもたらします。日ごろのコミュニケーションを意識し、メンバーとの信頼関係を築きましょう。
ポータブルスキル(持ち運べるスキル)
ポータブルスキル(持ち運べるスキル」とは、汎用性があり、どの業種でも求められるスキルのことです。40代が企業から求められるスキルの基礎が、ポータブルスキルには詰まっています。
提案力や計画力、勤勉さや集中力など、異業種や新しい職種にキャリアチェンジしても生かせる強みがあるかどうか、自身の現状分析してみましょう。
特定の分野で上位層に食い込むスキル
30代は管理職に移行する期間であると同時に、プレイヤーとして実績を残す最後のタイミングとも言えます。より質の高い経験のために、明確な目標を持ってレベルアップを図ってみましょう。
営業職で特定エリア内の1位を目指す、エンジニア職のスキルセット社内1位を目指すなど、同業種内で自分が上位層にいることがわかる実績を残せればベストです。
難しい場合は、社内ピッチで優秀賞を獲得する、対外的なプレゼンで高い評価を得るなど、何らかのストーリーを残すことを意識してください。
特定のビジネススキルを身につけるには
こうしたビジネススキルを身につけるためには、40代を迎えたときにどのようなキャリアを手に入れたいか明確にイメージすることが大切です。
ほとんどのビジネススキルは日々の業務から得られるものですが、より高いレベルを望むのならば、優先順位を決め、意識的に取り組む必要があります。
30代は40代への準備期間として、評価やキャリアに直結するビジネススキルを取捨選択していきましょう。
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