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株式の売買を行うためには、証券会社で口座開設を行う必要があります。「証券会社の手続きは複雑で難しそう」というイメージを持つ人もいるかもしれません。しかし、中にはスマホで手続きが完結する証券会社もあり、手軽でスムーズな口座開設が可能です。本記事では、証券会社の口座開設手続きの流れについて解説します。
証券会社の口座開設はスマホからでもできる!
証券会社の口座開設は、窓口やパソコン、郵送で手続きが行えますが、証券会社によってはスマホだけで手続きを完結することも可能です。「仕事の休憩時間など空いた時間で手続きを行いたい」「書類を書いて郵送するのは手間がかかる」と感じる人にとって、スマホで手軽に口座開設が行えるのは非常に便利なポイントといえます。
スマホから口座開設できる証券会社
スマホで口座開設ができる証券会社を下記の表にまとめました。
楽天証券 | SBI証券 | マネックス証券 | auカブコム証券 | LINE証券 | PayPay証券 | 松井証券 | 野村證券 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
スマホ申込 | ◯ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
パソコンからネット申込 | ◯ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
郵送で申込 | ◯ | 〇 | 〇 | 〇 | - | - | 〇 | 〇 |
口座開設に要する日数 | 最短翌営業日 | 最短即日 | 外国株口座のみ最短翌2業日 | 最短翌営業日 | 最短翌営業日 | 2~3週間 | 最短当日 | 最短当日 |
取引開始に要する日数 | 最短翌営業日 | 最短翌営業日 | 最短翌営業日 | 最短翌営業日 | 最短翌営業日 | 2~3週間 | 最短当日 | 最短当日 |
証券会社の特徴 | 楽天ポイントが使える、貯まる | 1日の約定代金が100万円までは手数料無料 | 単元未満株が購入できる | 米国株式で自動売買ツールが利用できる | LINEアプリから手軽に取引できる | 1,000円から株式を購入できる | 25歳以下は現物株式の取引手数料が無料 | 総合証券ならではのサービスが受けられる |
ネット証券はもちろんのこと、総合証券の野村證券でもスマホで口座開設することが可能です。
株取引の口座を開設する方法
証券口座は、主に「スマホ」「パソコン」「郵送」の3つの方法で口座開設の手続きを行います。それぞれ手続きの流れを詳しく解説しましょう。
- スマホ申込する場合
- パソコンからネット申込する場合
- 郵送で申込する場合
スマホ申込する場合
スマホで証券口座の開設を申し込む場合は、本人確認書類の提出もオンライン上で行えます。証券会社によっては、最短即日で口座開設が行えるケースもあり便利です。ここでは、楽天証券の手続きを例に口座開設の流れを確認しましょう。
- 公式サイトから口座開設ページにいく
- メールアドレスの登録
- 本人確認書類の提出を行う
- 本人情報を入力する
- 規約と入力内容を確認する
- ネットか郵送か選ぶ
- 審査結果を待つ
- 口座開設申し込みの完了
公式サイトから口座開設ページにいく
まずは、証券会社の公式サイトから口座開設のページへ進みます。
メールアドレスの登録
証券会社に登録するメールアドレスを入力します。ドメイン指定受信や迷惑メール拒否などの設定を行っている場合は、あらかじめ証券会社からの確認メールを受信できるようにドメインの受信設定をしておきましょう。
本人確認書類の提出を行う
楽天証券では「スマホで本人確認」もしくは「書類アップロードで本人確認」によって、本人確認書類を提出します。
【スマホで本人確認】
運転免許証かマイナンバーカードを持っている人は、「スマホで本人確認」が利用できます。
「スマホで本人確認」とは、スマホのカメラ機能を利用して、本人確認書類および本人の顔写真を撮影する方法です。最短翌営業日にはログインIDがメールで送付されるため、口座開設に時間がかかりません。
【書類アップロードで本人確認】
運転免許証やマイナンバーカードを持っていない場合は、「書類アップロードで本人確認」を利用しましょう。
こちらも同じくスマホのカメラ機能にて本人確認書類の撮影を行いますが、顔写真の撮影は行いません。また、ログインIDの郵送までに約5営業日かかるため、「スマホで本人確認」に比べて時間が必要になります。
自分が利用する本人確認書類に合わせて、「スマホで本人確認」と「書類アップロードで本人確認」のどちらかを選択しましょう。
なお、本人確認書類の提出方法が選べる証券会社は下記の通りです。
- SBI証券
- auカブコム証券
- LINE証券 など
本人情報を入力する
次に、本人情報の入力画面へ移行します。必要な入力項目は下記の通りです。
- 氏名
- 生年月日
- 住所 など
証券会社によってはIDやパスワードの設定を求められる場合もあります。楽天証券では「スマホで本人確認」を選択した場合、この画面でログインパスワードの設定を行います。登録したパスワードは忘れないようにしっかりと保管しましょう。
なお、「書類アップロードで本人確認」を選択した場合、ログインパスワードは郵送にて送付されます。
規約と入力内容を確認する
証券口座開設にあたっての約款が表示されます。スマホで口座開設を行った場合は、基本的に書面での約款交付は行われません。約款は公式サイト上でいつでも確認ができますが、まずはこの画面でしっかりと確認しましょう。
また、あわせて入力内容の確認も行います。住所や生年月日など入力内容に相違がある場合、スムーズに口座開設が行えないことがあります。「住所表記が間違っていないか」など細かい点までチェックしましょう。
ネットか郵送か選ぶ
審査結果を待つ
証券会社にて口座開設の審査が行われます。細かい審査の内容は証券会社によって異なりますが、主に下記のポイントに当てはまる人は口座開設の審査に通らない可能性があるでしょう。
- 海外に居住している人
- 反社会的勢力と関係がある人
- 同じ証券会社で証券口座を解約したばかりの人
- 外国PEPsに該当する人 など
外国PEPsとは外国の元首や外国政府、中央銀行の要人やその家族のことを指します。
また、口座開設の画面で入力した本人情報に誤りがある場合は、審査がスムーズに行われないケースがあります。その際は、証券会社からメールや電話などで確認が入ることがあるため、なかなか口座開設が完了しないときは証券会社から連絡が入っていないかチェックしましょう。
口座開設申し込みの完了
口座開設の審査が完了すると、手続き完了の旨のお知らせが届きます。送付されたIDやパスワードで初回ログインを行いましょう。その後、初期設定が完了すれば株取引が開始できます。
なお、ログインIDやパスワードは紛失したり他人に見られたりすることのないように、厳重に保管しましょう。
パソコンからネット申込する場合
パソコンから株取引の口座開設を行う場合、本人確認書類をオンライン上にアップロードして提出します。ただし、スマホで手続きを行う場合と違って、口座開設完了のお知らせは郵送で送付されることが一般的です。
ここでは、SBI証券の手続きを例に口座開設の流れを確認しましょう。
- 公式サイトから口座開設ページにいく
- メールアドレスの登録
- 本人情報を入力する
- 規約と入力内容を確認する
- ネットか郵送か選ぶ
- 初期設定を行う
- 審査結果を待つ
- 口座開設申し込みの完了
公式サイトから口座開設ページにいく
まずは、証券会社の公式サイトから口座開設のページに進みます。
メールアドレスの登録
証券会社に登録するメールアドレスを入力します。ドメイン指定受信や迷惑メール拒否などの設定を行っている場合は、証券会社からのメールを受信できるように、あらかじめドメインの受信設定をしておきましょう。
メールアドレスの登録後に認証コードが送付されるので、申し込み画面で入力します。
本人情報を入力する
次に、本人情報の入力を行いましょう。求められる入力項目は下記の通りです。
- 氏名
- 住所
- 生年月日 など
入力する際は、提出する本人確認書類と入力内容に相違がないように気を付けましょう。住所や氏名に変更がある場合は、前もって本人確認書類の変更手続きを完了させておく必要があります。
規約と入力内容を確認する
証券口座開設にあたっての約款を確認しましょう。オンラインで口座開設を行う場合、基本的に書面での約款交付は行われません。約款は公式サイト上でいつでも確認ができますが、まずはここできちんと理解しておくことが大切です。
あわせて、入力内容の確認も行います。氏名や住所に誤りがあると、スムーズに口座開設が行われない場合があるため、改めて入力内容のチェックをしましょう。
ネットか郵送か選ぶ
口座開設の手続き方法を選択します。SBI証券では「ネットで口座開設」もしくは「郵送で口座開設」の2種類が表示されますので、ここでは「ネットで口座開設」を選びましょう。
また「ネットで口座開設」は、提出する本人確認書類によって、その後の流れが異なります。詳細は下記の通りです。
提出する本人確認書類 | ・マイナンバーカード ・運転免許証+通知カード | 左記以外の本人確認書類 |
---|---|---|
郵送受取 | なし | あり |
取引開始までにかかる日数 | 最短翌営業日 | 公式サイト明記なし |
ただし、パソコンで本人確認書類を提出する場合は、マイナンバーカードや運転免許証を持っていても、口座開設完了のお知らせは郵送で送付されます。「なるべく早く口座開設を行いたい」という場合は、本人確認書類の提出はスマホで行うほうがよいでしょう。
初期設定を行う
続けて、初期設定を行います。口座開設申し込み時に発行された「ユーザーネーム」と「ログインパスワード」を用いてログインしたのち、連絡先や勤務先などを登録します。
振込先金融機関口座の登録も行いますので、あらかじめキャッシュカードや通帳を手元に準備しておきましょう。
審査結果を待つ
口座開設手続きの完了後、証券会社にて審査が行われます。ただし、下記の条件に当てはまる人は証券会社の審査に通らない可能性があるため注意が必要です。
- 海外に居住している人
- 反社会的勢力と関係がある人
- マネー・ローンダリングやテロ資金供与対策に関する法に抵触すると判断される人 など
また、SBI証券では「ネットで口座開設」を利用した人に限り、「口座開設状況の確認」が利用できます。オンライン上にて手続きの進捗が確認できますので、なかなか完了通知が届かない場合は一度確認してみるとよいでしょう。
口座開設申し込みの完了
審査が完了したら、メールもしくは郵送にて完了通知が送付されます。
【「メールで受け取る」を選択した場合】
登録したメールアドレスあてに、パスワード設定のURLが送られます。任意のパスワードに設定したのち、手続き完了です。
【「郵送で受け取る」を選択した場合】
取引パスワードが記載された書類が、転送不要の簡易書留郵便にて送付されます。必ず保管期間内に受け取りましょう。
IDや取引パスワードは紛失したり、第三者に見られたりすることのないように、厳重に保管しておくことが大切です。
郵送で申込する場合
証券会社では、オンラインでの口座開設の他に郵送でも口座開設が行えます。郵送での口座開設は、公式サイトや電話での問い合わせによって申請書類を請求し、必要書類を返送する流れです。
ここでは、auカブコム証券の手続きを例に、郵送での口座開設の流れを確認しましょう。
- 申込書類を取り寄せ申請
- 届いた申込書類に本人情報を入力する
- 本人確認書類を同封して返送
- 審査結果を待つ
- 口座開設申し込みの完了
申込書類を取り寄せ申請
公式サイト上の「郵送で口座開設する」より、口座開設申請を行います。「口座開設資料申込入力」の画面にて、氏名や性別、生年月日、国籍などの必要事項を入力しましょう。
また、入力した内容と本人確認書類の情報は一致している必要があります。氏名や住所に変更がある場合は、事前に本人確認書類の変更手続きを済ませておきましょう。
届いた申込書類に本人情報を入力する
入力した住所あてに口座開設申込書類が送付されます。「口座開設資料申込入力」の画面にて入力した事項が書類に反映されていますので、改めて記載内容に相違がないか確認しましょう。内容に問題がなければ、書類に署名を行います。
本人確認書類を同封して返送
必要事項を記載した申込書類に、本人確認書類のコピーを添付して返送しましょう。口座開設に利用できる本人確認書類は下記の通りです。
- 運転免許証
- マイナンバーカード
- 住民票の写し
- 住民基本台帳カード(写真付)
- 各種健康保険証
- 各種年金手帳
- パスポート など
なお、マイナンバーカードを本人確認書類として利用する場合、個人番号が記載されている裏面のコピーは不要です。表面のみコピーして申込書に添付しましょう。
審査結果を待つ
書類の返送後、証券会社にて口座開設の審査が行われます。auカブコム証券では、「口座開設をお申込いただけないお客さま」として、下記の条件を挙げています。
1.すでに当社で口座をお持ちの方
引用:auカブコム証券「口座開設の流れ(個人のお客様)」
2.証券会社にお勤めの方
3.暴力団員、暴力団関係者あるいは総会屋等の反社会的勢力である方
4.外国政府等の重要な公的地位等にある方、またはそのご家族の方
5.国内に居住していない方あるいは国内に短期間滞在する方
6.本人以外である、ご家族(夫婦・親子)やご友人からの申込みの場合
7.上記に該当しない場合でも、口座開設をお受けすることができない場合がございます。
上記の条件に当てはまる人は口座開設が行えない可能性があるため、注意しましょう。
口座開設申し込みの完了
口座開設の審査が完了したのちに、口座番号やパスワードが記載された「口座開設のご通知」が送付されます。書類は転送不要の簡易書留郵便にて送付されますので、必ず保管期限内に受け取りましょう。
口座開設が完了した後の手続き
スマホやパソコン、郵送などで証券口座を開設したら、実際にマイページへログインして取引をスタートしましょう。以下で詳しく流れを解説します。
- 発行されたID・パスワードを確認する
- ID・パスワードを使って公式サイトからログインする
- 口座に入金する
- 取引アプリをインストール
発行されたID・パスワードを確認する
口座開設が完了したら、IDやパスワードが送付されます。証券会社によってパスワードの変更手続きが必要となるケースや、送付されたパスワードをそのまま使用するケースなど様々です。
例えば楽天証券の場合、ログインIDは当初指定されたものから変更ができません。失念したり、第三者に見られたりすることのないように、保管方法には十分に気を付けましょう。
ID・パスワードを使って公式サイトからログインする
IDやパスワードを使って、公式サイトからマイページにログインします。
大文字や小文字など間違いがないように入力しましょう。
口座に入金する
マイページにログインができたら、証券口座へ資金を入金します。入金方法は証券会社によって異なりますが、主に下記の方法で入金が行えます。
- 銀行振込による入金
- 提携先インターネットバンキングからのオンライン入金
- リアルタイム入金 など
入金手数料も証券会社や入金方法によって異なるため、あらかじめコストを比較しておくとよいでしょう。下記の表は、楽天証券の入金手数料をまとめたものです。
入金方法 | 手数料 | 利用できる金融機関 |
---|---|---|
通常振込入金 | 振込手数料は利用者負担 | ほぼ全ての金融機関 |
マネーブリッジらくらく入金 | 無料 | 楽天銀行 |
リアルタイム入金 | 無料 | 楽天銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、ゆうちょ銀行、PayPay銀行、セブン銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行、関西みらい銀行、住信SBIネット銀行、イオン銀行、広島銀行 |
「マネーブリッジらくらく入金」や「リアルタイム入金」は手数料無料で利用できますが、振込入金は振込手数料を負担する必要があります。「なるべくコストを抑えて取引をしたい」という人は、銀行振込以外を選択する方がよいでしょう。
取引アプリをインストール
証券会社では、株取引をサポートするための様々なツールが提供されています。中には「スマホ専用のもの」や「パソコン専用のもの」など、利用環境に応じたツールが提供されていることもあります。
自分のトレードスタイルや利用環境に合ったツールを選び、インストールしましょう。ここでは、松井証券の取引ツールを例に紹介します。
スマホの場合
松井証券では、スマホでのトレード向けに下記のツールが提供されています。
- 株アプリ
- 株touch
- 米国株アプリ
- 投信アプリ など
松井証券では、国内株式や米国株式、投資信託など金融商品別にツールが展開されていることが特徴です。例えば、「株アプリ」では四季報やチャートが確認できるなど、パソコン向けツールにも劣らない機能が搭載されています。
発注方法も「シンプル注文」と「詳細注文」の2種類が備えられています。「シンプル注文」とは、取引したい株数や価格を入力して発注を行う簡潔な注文方法です。一方、「詳細注文」は逆指値注文や返済予約注文など、細かい約定の条件を指定して発注を行う方法です。
「外出先や休憩時間などにサッと株取引を楽しみたい」という人は「シンプル注文」を、「マーケットをじっくり分析しながら高機能な取引を行いたい」という人は「詳細注文」を利用しましょう。
このように、ツールの種類によって利用できる機能は様々です。無料の取引ツールも多いため、複数のツールを利用しながら使いやすいツールに絞っていくのもよいでしょう。
パソコンの場合
パソコン向けのツールは、スマホ向けのツールに比べてより本格的な機能が搭載される傾向にあります。松井証券では、下記のパソコン向けツールを提供しています。
- マーケットラボ
- ネットストック・ハイスピード
- 株価ボード
- チャートフォリオ
- テーマ投資ガイド
- ネットストックトレーダー
- QUICK情報 など
松井証券では、リアルタイムのマーケット情報以外に各種チャートの分析機能など、本格的なテクニカル分析も行えるツールが多く用意されています。
例えば「マーケットラボ」では、株価情報や四季報、業績予想など情報収集機能が豊富に備えられており、そのまま取引画面へ移行することも可能です。「この銘柄は買いだ」と思ったらすぐに発注が行えるため、取引のチャンスも逃しません。
その他にも、登録した銘柄の株価を一覧で表示できる「株価ボード」など、スムーズな取引をサポートしてくれるツールが多くあります。スマホ向けツールと同様に無料で利用できるものも多いため、複数のツールを試しながら自分に合ったものを探しましょう。
売買が可能に
資金の入金が反映されたら、いよいよ売買が可能となります。取引ツールを活用して銘柄検索をしたり、四季報で決算情報を調べたりして、投資先を選びましょう。
株式の売買には、主に「指値注文」と「成行注文」の2種類があります。指値注文とは、約定する価格帯を指定して発注を行う方法です。指値注文は、希望する価格で約定するメリットがありますが、取引の相手方が見つからないときは注文が成立しないことがあります。
一方、成行注文とは、その時市場に出ている注文の中から約定を行う方法です。成行注文はすぐに取引が成立するスピード感がありますが、市場の変動が大きいときは注文時よりも約定価格が想定外の水準になることがあります。
注文方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
指値注文 | 希望する価格帯で約定できる | 注文が成立しないことがある |
成行注文 | 取引の成立が速い | 想定外の価格で約定することがある |
指値注文と成行注文にはそれぞれメリットやデメリットがあるため、自分のトレードスタイルに合わせた注文方法を選びましょう。
また、証券会社では株式の他にも多くの金融商品を取り扱っています。例えば、SBI証券の取扱商品は下記の通りです。
- 国内株式
- 外国株式
- 投資信託
- SBIラップ
- 債券
- FX
- 先物、オプション
- CFD
- 金、銀、プラチナ
- 保険
国内外の株式の他にも投資信託やFX、CFDなど様々な金融商品が揃えられています。マーケット環境や投資目的に合わせて他の金融商品の取引にチャレンジするのもよいでしょう。
口座開設する際の注意点
証券会社で口座開設を行う際は、次の4点に気を付けましょう。
- 入力情報に誤りがないか確認する
- 証券口座には「特定口座」と「一般口座」がある
- 異なる証券会社の口座は複数保有できる
- NISA口座は1人1口座まで
それぞれ詳しく解説します。
入力情報に誤りがないか確認する
証券口座の開設時には、氏名や住所、生年月日など入力情報に誤りがないように気を付けましょう。証券口座の開設を申請した後は、証券会社による審査が行われます。そこで本人確認書類と入力内容に相違があった場合、確認作業に時間がかかったり、最悪の場合は口座開設が認められないケースもあります。
「入力内容が間違っていたので、再度開設手続きを行わなければいけない」ということにならないように、きちんと確認を行いましょう。
証券口座には「特定口座」と「一般口座」がある
証券口座には、「特定口座」と「一般口座」の2種類があります。特定口座とは、確定申告に必要な「年間取引報告書」を金融機関が作成してくれる口座です。「源泉徴収あり」の特定口座を選べば、金融機関が源泉徴収で税金を差し引いてくれるため、基本的に確定申告の必要もありません。
一方「一般口座」では、「年間取引報告書」の作成や源泉徴収が行われないため、原則投資家自らが確定申告を行う必要があります。どちらの口座を選ぶ方がいいかは、「確定申告の手間をかけたくない」「専業主婦で譲渡益も所得控除の範囲内に収まる」など各投資家の意向によって異なります。投資金額や他の所得の状況などを踏まえた上で検討しましょう。
異なる証券会社の口座は複数保有できる
証券会社の口座は、異なる会社間であれば複数保有できます。「株取引の手数料はA社が安いけど、投資信託の品揃えはB社の方が魅力的」など、1社に絞れない場合は複数社で取引することも可能です。
ただし、同じ証券会社で複数の証券口座は開設できませんので注意しましょう。
NISA口座は1人1口座まで
証券口座は複数の証券会社で開設できますが、NISA口座は1人1口座となっています。A社でNISA口座を開設すると、他の証券会社では開設できなくなるため、事前にどの証券会社を利用するかよく検討する必要があります。
なお、年ごとに証券会社を変更することは可能です。その際、原則として変更する年の前の10月から12月の間に変更手続きを行わなければいけないため注意しましょう。
FAQ
株取引の口座開設に関するよくある質問について解説します。
- 証券口座は持っているだけでも大丈夫?
- 証券口座を開設することにリスクはある?
- 証券会社に顔写真や個人情報を渡して大丈夫?
- おすすめの口座開設方法は?
証券口座は持っているだけでも大丈夫?
証券口座は開設して持っているだけでも特にペナルティなどは発生しません。ただし、証券会社によっては「口座管理手数料」が発生することがあるため注意しましょう。
例えば、大和証券では株式の口座について、下記の口座管理手数料(年間)が適用されます。
証券口座をしばらく使わない場合は、口座管理手数料などのコストが発生しないか確認することをおすすめします。
証券口座を開設することにリスクはある?
証券口座の開設によって、利用者の資産に損失が発生するリスクはありません。市場の価格変動などのリスクを受けるのは、実際に金融商品で運用をスタートしてからとなるためです。
ただし、証券会社が破綻した場合は、預けている資産が全額戻ってこないリスクもあります。証券会社は顧客の資産と自社の資産を分別して管理する「顧客資産の分別管理」が義務付けられているため、基本的には証券会社の破綻時も利用者の資産は守られる仕組みです。
しかし、何らかの理由で資産の返還がスムーズに進まない場合は、「日本投資者保護基金」によって1人1,000万円までの補償が適用されます。もしも1,000万円以上預けている場合は全額返ってこない可能性もあるため、リスクのひとつとして留意しましょう。
証券会社に顔写真や個人情報を渡して大丈夫?
証券会社で証券口座を開設する際、氏名や住所、生年月日などの個人情報の他に、本人確認書類の提出を行います。手続きの種類によっては、スマホのカメラ機能で顔写真を撮影することもあるため、「セキュリティ面は大丈夫なのだろうか」と不安になることもあるかもしれません。
ただし、証券会社では取り扱う個人情報に対して、しっかりと基本方針が定められています。例えば、マネックス証券では「個人情報保護宣言」として、公式サイトにて下記の通りに記載しています。
(3) 当社は、個人情報をこの基本方針に規定する利用目的の達成に必要な範囲を超えて取り扱いません(ただし、お客様の同意を得た場合及び法令等により例外として取り扱われる場合を除く)。個人番号については、法令で定められた範囲内でのみ取り扱います。当社は、個人情報の利用目的をインターネット上のウェブサイトに常時掲載して公表し、必要に応じて書面、Eメール又は電話その他の方法により通知します。
引用:マネックス証券「個人情報のお取扱いについて」
(4) 当社は、お客様の個人情報が正確かつ最新の内容となるよう努めます。また、お客様の個人情報の漏えい等を防止するため、必要かつ適切な安全管理措置を実施します。
もちろんハッキングなどのリスクがゼロになるわけではありませんが、個人情報保護のための対策がきちんと取られている点は、利用者の安心感につながるといえます。
おすすめの口座開設方法は?
手続きの手軽さやスピードを重視する人には、スマホでの口座開設がおすすめです。証券会社によっては最短即日で口座開設が行えるところもあるため、「取引のチャンスを逃したくない」という人にも安心です。
また、スマホで口座開設を行った場合、口座開設の完了通知もメールにて送付されます。パソコンや郵送で開設した場合は、完了通知が転送不要の簡易書留にて送付されるため、必ず保管期限内に受け取り手続きを行う必要があります。
「自宅を不在にすることが多い」という人にとっても、郵送での受け取りが発生しない点は利便性が高いといえるでしょう。