どうやってスクールを選んだのか?

◆「在校生と話せるとイメージがわきやすい」

学校選びについてはA氏は、「1年でMBAと中小企業診断士の両方が取れることが大きな理由」という。

B氏は自宅から通えることや、働きながら主に週末の授業で学べることなどが決め手だった。情報収集はウェブや書籍からで、誰かに相談することはなかったそうだ。

C氏は住みたい国があったため、その国のビジネススクールについてWebで調べたうえ、東京で開催されていた説明会に参加。偶然、興味を持っているスクールに通っている在校生と話すことができ、イメージできたと話す。


MBAを取ってよかったこと

◆「ヘッドハンティングの話が増えた、独立できた」

B氏は「メリットが3つある」という。まずは人脈・ネットワーク。働きながら学ぶことが入学の条件だったこともあり、同級生の多くは30代以上で、企業の中核を担う人材との出会いがあったこと、同窓生を対象にしたメーリングリストや同窓会があることなどがメリットと感じているという。

ほかにも、履歴書に「MBA」と書いてからはヘッドハンティングやオファーをもらうことが増えたと話す。また、コンサルタントとして働くなかで、MBAを持っていることが信頼性の向上につながったという。単にイメージが上がっただけでなく、「理論的に話せるようにもなり、コンサルティングの実務も以前よりスムーズに進められるようになった」と実感している。

A氏も同様の意見で、経営コンサルタントとして独立できたのはMBAを取ったことが大きかったという。

C氏はもともと日本で大手外資系企業に勤務していたが、英語力は特に高くなく、「そのままでは海外異動は期待できなかった」と振り返る。思い切って海外でMBAをめざす選択をした結果、希望の海外就職ができたという。

さらに、就職したのは海外のベンチャー企業でメンバーも少なく多様なスキルが求められ、MBAの過程で得たものが役立っているという。

また「私の場合、キャリアアップではなくキャリアチェンジなので、単純に比較することはできないかもしれません」と話したうえで、「大企業からベンチャー企業に移ったため給与は下がりましたが、株式、ストックオプションが付与されるので、将来的に大きなリターンを得られる可能性があります」と語る。