医療保険ではどのような保障がある?
医療保険は、入院したときに受け取ることができる「入院給付金」と手術を受けたときに適用される「手術給付金」が組み合わさった保険商品だ。
医療保険によって入院給付金の金額や適用入院期間、支払い限度日数などが異なる。金額は「1日5,000円」「1日1万円」などと定義され、適用入院期間では深夜零時をまたがない日帰り入院から適用されるものや、1泊2日以上や4泊5日以上などが適用条件になっているものなどがある。
支払い限度日数は、1回の入院で何日分までの入院給付金を受け取ることができるかを定めたもの。30日、60日、180日、360日などと医療保険によって日数が異なり、一般的には支払い限度日数が多ければ多いほど保険料も高額になる。この点は、給付金額や適用入院期間の条件と同様で、条件が良くなければ良くなるほど保険料が上がる。
手術給付金には、手術の内容を問わずに給付金が一律の金額で支払われるタイプと、手術の内容によって給付金額が変化するタイプに分かれる。
医療保険には「特約」と呼ばれるオプションもある。代表的な特約としては、女性疾病特約や先進医療特約などがよく知られている。この特約を途中で解約したとしても、入金給付金と手術給付金の主契約自体は継続される。そのためこの特約は副契約としての性質を持つ。
がんと診断されたときにも一時金を受け取れるがん保険
がん保険は「がん診断給付金」「がん入院給付金」「がん手術給付金」の主契約と、特約で構成されている医療保険だ。がん診断給付金は医療機関でがんと診断されたときに給付される一時金で、がん入院給付金とがん手術給付金は前項で説明した一般的な入院給付金・手術給付金と同様の性質を持つ。
がん保険の特約については、必要性を感じて加入する人も多い。がん治療は年々治療技術が進歩しており、より生存率を高めるためにこれらの先端治療を受けるかどうかの判断を迫られるときがある。がん保険の特約には「先進医療特約」などが用意されている。この特約では先進医療の治療費や抗がん剤治療費、通院治療費などに対応している。
子供の将来を考えて教育費を積み立てる学資保険
学資保険の目的は、自分の子供が将来必要になる教育費を積み立てていくことを目的とした保険だ。学資保険では一般的に、契約者である両親・保護者が亡くなったり、重い障害を負ったりしたときなどには、加入自体は続くものの保険料支払いが免除されるという要件がついている。そのため、将来の自分の子供のためにという思いから加入する人も多い。
そのほかにも、個人年金保険や傷害保険など、さまざまな保険商品が民間の保険会社によって提供されている。