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「給料は上がらないのにモノの値段は上がるので、将来のために投資を始めたほうがいいのだろうか」と思っていても、なかなか最初の一歩は踏み出しづらいものです。
本記事では投資初心者が今すぐにでも投資を始められるように、おすすめの投資、株や投資信託のおすすめ銘柄を解説します。
目次
初心者におすすめの株とは
投資初心者は、2つのポイントを満たした株を選ぶのがおすすめです。少額で投資でき、なおかつ長期で投資しやすい株を選びましょう。
- 少額で無理なく投資できる
- 長期投資に向いている
ポイント①少額で無理なく投資できる
初心者は、少額で無理なく投資できる株を選びましょう。国内株には任天堂やファーストリテイリング(ユニクロ)といった、株価が極端に高い銘柄があります。任天堂を100株買おうとすると572万8,000円、ファーストリテイリング(ユニクロ)だと843万9,000円の資金が必要です(2022年8月12日終値)。
1銘柄でこれだけの金額を投資するのは難しいだけでなく、リスクがあることも考えなければなりません。投資先の企業で不祥事や悪いニュースが出ると、暴落により資産が一気に目減りする可能性が高くなります。集中投資は短期的に資産を増やすためには有効であると言われますが、初心者がいきなり手を出すのはリスクが高すぎます。
最初はできる限り少額で投資できる銘柄を選び、分散投資を心がけましょう。極端に株価の高い銘柄に投資する場合は、1株(単元未満株)から購入するのがおすすめです。
ポイント②長期投資に向いている
長期投資に向いている株を選びましょう。株式投資では、キャピタルゲイン(売却益)とインカムゲイン(配当金)を狙うのが一般的です。短期投資によるキャピタルゲイン狙いのほうがリスクも大きくなります。
初めて投資をする人は、インカムゲイン(配当金)を狙った長期投資が無難です。日々の株価に一喜一憂しにくくなり、配当金が入ることで投資に対する意味も見出しやすくなります。
初心者におすすめの株5選
初心者におすすめの投資は、株を含めて5つあります。それぞれ少額投資、長期投資、配当金、株主優待の4項目について4段階で評価をつけているので、判断の参考にしてください。
- 国内株
- 1株(単元未満株)
- 投資信託
- 米国株
- ポイント投資
- ◎:特に向いている
- ◯:向いている
- △:やや不向き
- ×:全く向かない
国内株
少額投資 | 長期投資 | 配当金 | 株主優待 |
---|---|---|---|
△ | ◯ | ◎ | ◎ |
国内株は、日本株ともいわれます。日本の株式市場(主に東京証券取引所)で取引されている株式に投資します。国内株の投資は、他の4つの投資方法と比べても少額投資には不向きです。最低でも100株単位での投資が必要になり、5,000円の株価でも50万円の資金が必要になるためです。
一方で、配当金や株主優待を狙った投資には向いています。最近では国内株でも配当利回りの高い銘柄が増えています。
配当利回りとは、株価に対して1年間でどのくらいの配当金がもらえるかを割合で示す指標です。例えば、3,000円の株価で配当金が年間90円である場合の配当利回りは、以下のように計算できます。
【配当利回りの計算】
年間配当金(90円)÷株価(3,000円)×100=3.0%
配当利回りは、税金を考慮していない点に注意しましょう。確定申告不要の証券口座で配当金を受け取る場合、配当金には20.315%の税金が課されます。
配当利回り3.0%の株に100万円投資した場合、もらえる配当金は3万円ではなく2万3,906円です。20.315%の税金は売却益に対しても課されるので、配当金だけが不利になるわけではありません。
株主優待は、国内株独自の制度です。2021年10月末時点で1,490銘柄が実施しており、上場企業の4割近くにのぼります。自社商品、カタログギフト、クオカード、割引券など、株主優待の種類はさまざまです。
初心者にとってのメリット・デメリット
- 配当利回りが高い株を買えば、まとまった金額の配当金がもらえる
- 株主優待がもらえる銘柄が全体の4割近くある
- 一部のネット証券で条件を満たせば、手数料無料で取引できる
- 100株単位になるため、少額投資には不向き
- 株主優待は、2020年度以降廃止する銘柄が増えている
- 投資資金によっては分散投資が難しい
1株(単元未満株)
少額投資 | 長期投資 | 配当金 | 株主優待 |
---|---|---|---|
◎ | ◯ | △ | △ |
まとまった資金が用意できない人は、1株(単元未満株)での投資を検討してみましょう。国内株でも、1株から購入できる証券会社が複数あります。100株では手が届かない金額でも、1株なら買えます。
たとえば、任天堂を100株買おうとすると583万6,000円かかりますが、1株なら5万8,360円で購入可能です(2022年8月16日終値)。1株ずつ複数の銘柄を購入すれば、少額の資金でも分散投資できます。
一方で、株主優待は100株以上の保有を条件としている銘柄が多いため、単元未満株で株主優待が受けられることはあまりありません。また、購入株数が少ない分、配当金も少なくなります。
初心者にとってのメリット・デメリット
- 少額でも分散投資しやすい
- 株価が高い銘柄も購入できる
- 購入した後に株価が下落しても、損失額が抑えられる
- 購入株数が少ない分、配当金も少ない
- 多くの銘柄は株主優待の条件を満たしていない(一部もらえる銘柄あり)
- 損失額が少ない分、利益も少ない
投資信託
少額投資 | 長期投資 | 配当金 | 株主優待 |
---|---|---|---|
◎ | ◎ | × | × |
投資信託(ファンド)は、多数の投資家から集めた資金を1つにまとめて、運用の専門家が有価証券(株式や債券など)に投資、運用する商品です。運用成果は投資額に応じて投資家へ分配されます。株とは異なり、1日1回しか値段は変わりません。
2,000本以上の投資信託が購入可能な証券会社もあり、種類はさまざまです。株式、債券、不動産、商品(コモディティ)に投資する投資信託があり、複数の金融商品に分散投資するバランス型ファンドもあります。
投資信託は分散投資が徹底されており、株式だけに投資する投資信託の中でも、実質的に2,000銘柄以上に投資する商品もあります。投資信託を1銘柄買うだけで手軽に分散投資ができる点は魅力です。最低100円から購入できるので、少額投資にも向いています。
一方で、国内株と異なり株主優待はもらえません。投資信託では、配当金に似た分配金がもらえる商品はあるものの、分配金のある投資信託は長期投資に不向きです。また、保有期間中は信託報酬という実質的な手数料がかかる点にも注意しましょう。
初心者にとってのメリット・デメリット
- 100円から投資できる
- 1銘柄買うだけで分散投資できる
- 少額での積立投資に向いている
- 長期投資を考えるなら、配当金(分配金)は望めない
- 株主優待はない
- 保有中は信託報酬を負担する(購入した投資信託から自動的に差し引かれる)
米国株
少額投資 | 長期投資 | 配当金 | 株主優待 |
---|---|---|---|
◎ | ◎ | △ | × |
アメリカの株式市場(主にニューヨーク証券取引所やナスダック証券取引所)で取引されている株式に投資します。米国株は、国内株とは異なる点が複数あります。
- 1株から取引できる
- 配当が年4回もらえる有名企業が複数ある(国内株は原則2回)
米国株は1株から取引できるので、国内株より少ない資金で投資できます。国内株でも単元未満株なら1株から買えますが、取引所でリアルタイムに売買することはできません。
たとえば、アップル <AAPL> の株価は173.03米ドル(日本時間 2022年8月16日時点)であるため、1株なら2万3,355円以内で買えます(1米ドル=134円31銭、取引手数料が0.495%、為替手数料0銭の場合)。1株単位で注文を出し、取引所が開いている時間ならリアルタイムで購入できます。
また、米国株は年間4回の配当金が一般的です。たとえば、コカ・コーラ <KO> なら4月、7月、10月、12月に配当金がもらえます。国内株は年2回の配当金が一般的なので、米国株のほうが配当金がもらえる機会が多くなります。
一方で、米国株には株主優待がありません。配当金は米国で10%の税金が課された後、日本で20.315%の税金が課されます(二重課税)。二重課税は、外国税額控除を受けると米国で課された税金は返還されますが、確定申告しなければいけません。
初心者にとってのメリット・デメリット
- 取引所が開いている時間なら、1株からリアルタイムで取引できる
- 年間4回の配当がもらえる銘柄が多い
- 世界を代表する企業に投資できる
- 為替リスクがある
- 国内株と比べて手数料は高め
- 配当金は二重課税され、払いすぎた税金を取り戻すには確定申告が必要
ポイント投資
少額投資 | 長期投資 | 配当金 | 株主優待 |
---|---|---|---|
◎ | ◎ | △ | △ |
楽天ポイント、Tポイント、Pontaポイントなどを使って株や投資信託に投資します。たいていは1ポイント1円で利用でき、ポイントで賄える金額であれば現金は減りません。ポイントが足りない場合は、不足分を現金で補って投資することも可能です。
証券会社によって、使えるポイントや投資できる商品が異なります。現金を投資する方法と比べて気軽に始められるでしょう。しかし、投資額をすべてポイントで投資するには、ある程度まとまったポイントが必要です。最低投資金額が大きくなりやすい国内株では、全額ポイントで投資するのは現実的ではないでしょう。
初心者にとってのメリット・デメリット
- 気軽に投資を始められる
- 投資資金の一部をポイントで賄うことができる
- 全額ポイントで投資すれば現金が減らない
- 証券会社によっては購入できる商品の制約が大きい
- 全額ポイントで投資するには、ある程度まとまったポイントが必要
- ある程度の投資金額になると、結局現金を使わないと投資できない
初心者におすすめの国内株の選び方
国内株は、東証で取引できる株だけで3,831銘柄あります(2022年8月17日現在)。投資初心者には数が多すぎて選びにくいと感じるかもしれませんが、3つのポイントを押さえれば長期投資に適した国内株を選べるでしょう。
- 東証プライムに上場している
- 配当を増やしているor安定して出している
- 直近5年間で赤字が出ていない
東証プライムに上場している
東証プライムに上場している企業だけに投資先を限定すると、1,838銘柄に絞れます(2022年8月17日現在)。証の一般市場にはプライム市場、スタンダード市場、グロース市場の3つがあり、最も厳しい基準を設けているのがプライム市場です。
有名企業の大半はプライム市場に上場しており、他2つの市場と比べて安定している企業が多い傾向にあります。
配当を増やしているor安定して出している
東証プライム上場企業の中で、配当を増やしている銘柄や安定して配当を出している銘柄を選びましょう。
ある程度お金がある企業なら、一時的に配当を増やすことは可能です。しかし、安定した配当を何年も継続するには、安定した利益を出さなければいけません。原則として、配当は利益から生まれるためです。配当を増やしていたり、安定して配当を出していたりする企業は、安定した利益が出ている企業と考えられます。
直近5年間で赤字が出ていない
直近5年の間に新型コロナウイルスが流行しているため、現状において直近5年間で赤字なしは厳しめの条件です。しかし、不測の事態に対応できない企業は長期的に経営を存続させにくい傾向にあります。
純利益(最終的に会社に残った利益)まで全て黒字であるのが望ましいでしょう。少なくとも営業利益(本業で稼いだ利益)は黒字になっている企業を選ぶのがおすすめです。
本記事で選んだ国内株や単元未満株は、特に記載がない限り条件を満たした銘柄を選んでいます。
初心者におすすめの国内株ランキング
初心者におすすめできる主な国内株は、5銘柄あります。なお、ここで紹介する株価や金額は2022年8月12日の終値から算出しています。配当金や配当利回りは2022年8月12日現在の22年度末予想値であるため、最新の数値は各証券会社のサイトで確認してください。
ここで紹介した銘柄への投資は、自分自身の判断と責任に基づいて行いましょう。投資により得られた損益は自己責任となるため、利益だけではなくリスクについても十分考えた上で投資することが大切です。
- 伊藤忠商事
- 三菱UFJフィナンシャル・グループ
- 日本ガイシ
- 日本電信電話(NTT)
- 日本たばこ産業(JT)
伊藤忠商事 <8001>
株価 | 3,815円 |
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投資に必要な金額 | 38万1,500円 |
1株あたり配当金(年間) | 130円 |
配当利回り(年率) | 3.41% |
総合商社(五大商社)のうちの1社で、非財閥系の商社の中では最大規模を誇ります。金属やエネルギー以外の非資源分野に強いのが特徴です。情報や金融だけでなく、ファミリーマート関連事業などの食料系にも強く、幅広い分野に分散して収益基盤を築いています。直近では9年連続増配予定となっており、安定した配当実績があります。
株式市場での評価も高く、直近30年の値動きで見ると、総合商社(五大商社)で最も株価の上昇率が高い商社です。
三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306>
株価 | 727.1円 |
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投資に必要な金額 | 7万2,710円 |
1株あたり配当金(年間) | 32円 |
配当利回り(年率) | 4.4% |
日本の純民間銀行の中で最大規模を誇るメガバンクです。2021年度の決算では1兆1,308億円の純利益を計上しており、三井住友フィナンシャルグループやみずほフィナンシャルグループを圧倒しています。純利益の半分以上は海外で稼いでおり、収益の分散も進んでいます。2022年度の純利益も1兆円を目標にしており、今後も純民間銀行トップの座が期待されるでしょう。
配当も10年以上減配せずに安定して出しているので、長期投資にもおすすめです。
日本ガイシ <5333>
株価 | 1,984円 |
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投資に必要な金額 | 19万8,400円 |
1株あたり配当金(年間) | 66円 |
配当利回り(年率) | 3.33% |
発電所や変電所、電車などで使われるガイシ(電気を絶縁する器具)で世界トップクラスのシェアを誇る企業です。ガイシの技術を応用し、排ガス浄化用セラミックスや半導体製造装置用セラミックスも製造しています。
2021年度は過去最高の売上高と営業利益を計上しており、収益基盤も盤石です。新型コロナの影響があった2020年度の決算では減配になっていますが、2022年度は増配予定です。世界でもトップクラスの技術力を持っているので、長期保有を検討するに値する銘柄でしょう。
日本電信電話(NTT) <9432>
株価 | 3,698円 |
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投資に必要な金額 | 36万9,800円 |
1株あたり配当金(年間) | 120円 |
配当利回り(年率) | 3.24% |
光回線やスマホの通信回線で国内トップクラスのシェアを誇る企業です。2020年にNTTドコモを完全子会社化し、2022年1月にはNTTドコモ、NTTコミュニケーションズ、NTTコムウェアの3社を統合させるなど、グループ再編を進めています。
2021年度は売上高、純利益ともに過去最高となっており、直近の業績は好調です。KDDI <9433> と比べて純利益が大きく、保有している株式の評価益に左右されやすいソフトバンクグループ <9984> と比べて収益も安定しているため、長期保有に向いているといえるでしょう。
日本たばこ産業(JT) <2914>
株価 | 2,322円 |
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投資に必要な金額 | 23万2,200円 |
1株あたり配当金(年間) | 150円 |
配当利回り(年率) | 6.46% |
日本たばこ産業(JT)はたばこが事業の中核を占める企業です。禁煙が進む国内より海外のたばこ事業をメインにしており、海外ではロシア事業を主力にしています。
ウクライナ問題で一時的に株価は暴落しましたが、当初の想定と比べて悪影響は出ていません。2021年度には一度減配となったものの、その後は配当金も安定し始めています。長期的に見れば株価は低水準で配当利回りも高いので、高配当株の1つとしておすすめです。
初心者におすすめの1株(単元未満株)の選び方
単元未満株(ミニ株、ワン株)の選び方は、基本的には国内株と変わりません。ただし、単元未満株には2つの注意点があります。
- 株数が少ない分、もらえる配当金も少ない
- 株主優待は100株以上が条件となっている銘柄が多く、一部の例外を除いてもらえない
初心者におすすめの1株(単元未満株)ランキング
初心者におすすめできる主な単元未満株は、5銘柄あります。表に記載している数値は、2022年8月12日現在のもので、国内株と同様です。なお、前述の国内株についても、単元未満株での投資ができる証券会社なら1株から買えます。
本記事では1株でも株主優待がもらえる銘柄を紹介しますが、株主優待は急な廃止や制度変更も多いので、最新情報は各証券会社のサイトを確認しましょう。
ここで紹介した銘柄への投資は、全て自分自身の判断と責任に基づいて行います。投資により得られた損益は自己責任となります。
- 上新電機
- SBIホールディングス
- 京セラ
- クラレ
- ダイドーグループホールディングス
上新電機 <8173>
株価 | 1,965円 |
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投資に必要な金額 | 1,965円 |
1株あたり配当金(年間) | 75~80円 |
配当利回り(年率) | 3.82% |
家電量販店「Joshin」でおなじみの企業です。株主優待が特徴で、1株の保有でも年に1回、5,000円分の買物優待券がもらえます。2,000円ごとに200円しか利用できない制約はありますが、高額商品を買う場合はお得です。
SBIホールディングス <8473>
株価 | 2,697円 |
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投資に必要な金額 | 2,697円 |
1株あたり配当金(年間) | 150円 |
配当利回り(年率) | 5.56% |
SBI証券、保険、銀行を含む総合金融サービスを展開する企業です。こちらも1株から株主優待があり、子会社商品を50%割引で購入できる券が1枚もらえます。
配当利回りも高く業績も伸びているため、配当目当ての購入もおすすめです。
京セラ <6971>
株価 | 7,617円 |
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投資に必要な金額 | 7,617円 |
1株あたり配当金(年間) | 200円 |
配当利回り(年率) | 2.63% |
電子部品メーカーとして有名な企業です。半導体用のプリント配線板やパワー半導体(電力を制御、交換するために使用される半導体)をはじめとした、さまざまな部品を製造しています。
1年に2回、株主優待として自社、グループ会社指定製品やサービスを優待価格で購入できる特典があり、1株からもらえます。業績や配当金も安定しているので、半導体関連銘柄で長期保有したい人にはおすすめです。
クラレ <3405>
株価 | 1,062円 |
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投資に必要な金額 | 1,062円 |
1株あたり配当金(年間) | 42円 |
配当利回り(年率) | 3.95% |
プラスチックや化学繊維を中心に展開する化学メーカーです。2019年度に純利益では赤字となっていますが、本業で稼いだ利益(営業利益)は黒字を維持しています。技術力を強みにしており、製品の価格改定も追い風となって直近の業績は好調です。
1株でもらえる優待は年1回のカレンダー(希望者のみ)ですが、安定した配当や株価が安値圏にあることから、安心して長期保有もできるでしょう。
ダイドーグループホールディングス <2590>
株価 | 4,965円 |
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投資に必要な金額 | 4,965円 |
1株あたり配当金(年間) | 60円 |
配当利回り(年率) | 1.21% |
コーヒー飲料を主力にしている企業です。飲料売り上げの8割を自動販売機に頼っているため、新型コロナによる打撃を受けやすい傾向にあります。1株で自社商品が優待価格で購入できる株主優待があるので、優待目当てに1株保有しても良いでしょう。
ただし、原材料高に苦しんでいるのも事実で、直近(2022年1月~4月)の営業利益は赤字になっています。長期保有には不安が残るので、優待目当てでない人は無理に投資する必要はないでしょう。
初心者におすすめの投資信託の選び方
投資信託(ファンド)の選び方は、株とは異なります。初心者は、次の3点に注目して選ぶのがおすすめです。
- リターン
- 信託報酬
- 純資産額
リターンが高い
未来の値動きは予測できませんが、過去の値動きはデータを見れば分かります。リターンは対象期間によって数値が異なるので、できる限り長い期間で見るのがおすすめです。
リターンの高低は、各投資信託(ファンド)が基準としている指数との比較で決まります。指数とは、日本株でいえば日経平均やTOPIX、米国株でいえばS&P500やダウ平均など、取引所全体の動きを表すものです。
リターンの高低を判断する基準は、インデックスファンド(指数に連動したリターンを目指す投資信託)とアクティブファンド(指数を上回るリターンを目指す投資信託)によって異なります。
- インデックスファンド:指数に連動しているかどうか
- アクティブファンド:指数を上回っているかどうか
インデックスファンドは指数に連動したリターンを目指しているため、リターンが高いインデックスファンドであるから良いファンドと断定することはできません。ただし、同じ指数と連動した運用を目指すインデックスファンド同士なら、リターンが高いインデックスファンドを選んだほうが良いといえるでしょう。
信託報酬が低い
投資信託は、株と異なり保有している間はコスト(信託報酬)を支払います。信託報酬とは、投資信託を管理、運用してもらうための経費です。手数料のように別途支払うわけではなく、購入した投資信託の中から0.5%(年率)といった形で毎日支払います。
信託報酬は投資信託によって0.1%未満〜2.0%以上の幅があります。初心者は、金融庁が設けているつみたてNISAの選定基準をもとに選びましょう。つみたてNISAは、少額からの長期、積立、分散投資を支援する非課税制度です。
この制度に選ばれる投資信託であれば、高いコストを払わずに済むでしょう。
- インデックスファンド
国内資産を対象とするファンド:年率0.55%以下
海外資産を対象とするファンド:年率0.825%以下 - アクティブファンド
国内資産を対象とするファンド:年率1.1%以下
海外資産を対象とするファンド:年率1.65%以下
参照:金融庁「つみたてNISAについて」
純資産額が高い
リターンや信託報酬をチェックする人は多いですが、純資産額も見逃さずに確認しましょう。純資産額とは、保有資産から負債を差し引いて、運用している有価証券(株や債券など)を時価評価したものです。
純資産額についても金融庁が1つの基準を設けており、アクティブファンドがつみたてNISAに選定されるためには50億円以上が必要です。
金融庁の基準にしたがって、少なくとも50億円以上の純資産額があるファンドを選んだほうが良いでしょう。
初心者におすすめの投資信託ランキング
初心者におすすめの主な投資信託は5銘柄あります。インデックスファンドから選ぶならコスト重視になるため、業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続けることを明記しているeMAXIS Slimシリーズがおすすめです。
基準価額(投資信託の価格)、リターン、信託報酬、純資産額は2022年8月12日時点の数値になるので、最新情報は各証券会社のサイトで確認しましょう。
ここで紹介した銘柄への投資は、全て自分自身の判断と責任に基づいて行います。投資により得られた損益は自己責任となります。
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
- eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
- eMAXIS Slim 先進国債券インデックス
- 年金積立 Jグロース
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
基準価額 | 2万512円 |
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直近3年リターン(年率) | 24.91% |
信託報酬(年率) | 0.0968% |
純資産額 | 1兆4996億円 |
米国株指数の1つであるS&P500に連動した運用を目指すインデックスファンドです。同種のインデックスファンドに「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」がありますが、2019年9月26日の基準価額と比較したリターンではeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)が上回っています(2022年8月19日時点)。
S&P500は、米国を代表する約500銘柄の時価総額を指数化したものです。時価総額とは、「発行済み株式数×株価」で計算したもので、企業規模が大きい銘柄(アップルやマイクロソフト)ほど時価総額は大きくなります。
厳しい採用条件を満たした銘柄のみが採用され、年間4回の見直しも検討される指数であるため、長期投資におすすめです。
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
基準価額 | 2万1,044円 |
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直近3年リターン(年率) | 21.81% |
信託報酬(年率) | 0.1023% |
純資産額 | 3,749億円 |
日本を除く先進国の株式指数「MSCIコクサイ・インデックス」の値動きに連動した運用を目指すインデックスファンドです。
MSCIコクサイ・インデックスは、日本を除く先進国22ヵ国に上場する大型株や中型株を中心に構成されています。全体の7割以上は米国株で構成されているため、米国株の値動きに左右されやすいです。
米国を含めた先進国株式に分散投資したい人におすすめです。
eMAXIS Slim 全世界株式(日本除く)
基準価額 | 1万7,812円 |
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直近3年リターン(年率) | 20.50% |
信託報酬(年率) | 0.1144% |
純資産額 | 1,719億円 |
日本を除く全世界の株式指数「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」の値動きに連動した運用を目指すインデックスファンドです。全体の6割以上が米国株で構成されているため、米国株の値動きに左右されやすい点は先進国株式インデックスと同様になります。
新興国の投資割合は1割程度しかないため、先進国株式の値動きでほとんど決まってしまいます。2022年8月19日時点では新興国株の値動きは芳しくありませんが、将来的に新興国株の成長を予想するのであれば、eMAXIS Slim 新興国株式インデックスも選択肢の1つでしょう。
eMAXIS Slim 先進国債券インデックス
基準価額 | 1万2,101円 |
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直近3年リターン(年率) | 4.27% |
信託報酬(年率) | 0.154% |
純資産額 | 528億円 |
日本を除く世界各国の債券指数「FTSE世界国債インデックス」の値動きに連動した運用を目指すインデックスファンドです。債券に投資しているため前述の3つのファンドと比べてリターンは低いものの、新型コロナショック時(2020年2月〜4月)でも10.0%未満の下落にとどまっています。
リスクを抑えて運用したい人にはおすすめです。
年金積立 Jグロース
基準価額 | 3万4,933円 |
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直近3年リターン(年率) | 14.81% |
信託報酬(年率) | 0.902% |
純資産額 | 543億円 |
国内株に投資し、TOPIX(東証株価指数)を上回るリターンを目指しているアクティブファンドです。TOPIXの直近3年リターンは10.91%(年率、2022年8月12日時点)であるため、比較対象となる指数(インデックス)を上回っています。
アクティブファンドの中には、「指数を上回るリターンを目指す」と明記しているにも関わらず、指数を下回るリターンしか出せていない投資信託もあります。
初心者はインデックスファンドを中心に選んだほうが無難ではありますが、指数を上回っているアクティブファンドなら選んでも良いでしょう。
初心者におすすめの米国株の選び方
米国株の選び方は、大きく分けて3つです。
- 配当利回りの高い株(高配当利回り株)から選ぶ
- 連続増配株から選ぶ
- 米国ETFから選ぶ
上記以外に、GoogleやAppleをはじめとしたハイテク株(成長株)への投資もありますが、2021年までに大きく株価が上昇して2022年に入ってから下落傾向にあります。比較的値動きが激しいので、初心者にはおすすめしません。
配当利回りについては、国内株と考え方は同じです。業績や配当が安定している銘柄を中心に選びましょう。
連続増配株とは、毎年増配(配当を増やすこと)を欠かさず実施している株です。できる限り安定した配当を受け取りたいなら、連続増配株から選ぶほうが確実です。米国株の中には40年以上連続増配を行っている銘柄が複数あります。
最近では一部ネット証券の手数料引き下げに伴い、米国ETFも人気になっています。ETFは上場投資信託の略で、投資信託でありながら株式のように市場で売買ができるものです。投資信託と異なり為替手数料がかかりますが、毎年の経費率は投資信託より低い傾向があります。
初心者におすすめの米国株ランキング
3つの選び方から1銘柄ずつ、3銘柄を選びました。関連記事には選び方ごとに3銘柄、合計9銘柄記載しています。
ここで紹介した銘柄への投資は、全て自分自身の判断と責任に基づいて行います。投資により得られた損益は自己責任となるので注意しましょう。
銘柄名 | ティッカー | 概要 | 配当利回り 分配金利回り | 最低購入金額 |
---|---|---|---|---|
ベライゾン コミュニケーションズ | VZ | 無線、有線の通信サービス事業を展開する米国最大の無線通信会社。 | 5.4% | 6,045円 |
ジョンソン&ジョンソン | JNJ | 医薬品の研究開発・製造・販売を行う会社。 | 2.6% | 2万3,408円 |
バンガード・S&P500 ETF | VOO | S&P500に連動するETF | 1.6% | 4万9,402円 |
初心者におすすめのポイント投資の選び方
ポイント投資を選ぶポイントは2つあります。
- 何にポイント投資できるか
- 元手となるポイントが貯まりやすいか
何にポイント投資できるか
証券会社ごとに異なるので、ポイントで投資できる商品の幅は確認しましょう。特に選択肢が豊富に用意されているのは楽天証券です。
- 国内株の購入
- 投資信託の購入
- 米国株の購入
- バイナリーオプション
参照:楽天証券「楽天ポイントで投資ができる!ポイント投資」
元手となるポイントが貯まりやすいか
仮に商品の幅が広かったとしても、貯めづらいポイントだったら意味がありません。あなたの生活スタイルに合わせて、貯めやすいポイントを選びましょう。
初心者におすすめのポイント投資ランキング
初心者におすすめのポイント投資は、3つあります。
- 楽天ポイント投資
- Tポイント投資
- Pontaポイント
楽天ポイント投資
楽天証券で楽天ポイントを投資に利用できるサービスです。楽天ポイントは楽天グループのサービスを利用すると貯まります。
サービスを利用すればするほど楽天市場でのポイント還元率が上がるSPU(スーパーポイントアッププログラム)も設けられており、ポイントを貯めやすい仕組みが整っています。ポイント投資ができる商品も4種類と、他のポイント投資と比べて豊富です。
- 国内株の購入
- 投資信託の購入
- 米国株の購入
- バイナリーオプション
参照:楽天証券「楽天ポイントで投資ができる!ポイント投資」
楽天ポイント投資は、1ポイントから利用できます。楽天ポイント投資を始めるには、最初に以下の設定が必要です。
- 楽天ポイントコースへの変更
- ポイント利用設定
参照:楽天証券「ポイント投資のはじめ方」
Tポイント投資
SBI証券やSBIネオモバイル証券でTポイントを投資に利用できるサービスです。
楽天ポイントほどの貯めやすさはありませんが、コンビニ(ファミリーマート)やスーパー、ドラッグストアといった普段よく使うお店で貯まります。SBI証券やSBIネオモバイル証券でも、所定の条件を満たすと貯まります。
Tポイント投資ができる商品は、SBI証券、SBIネオモバイル証券で合計4種類です。4種全ての投資に興味がある場合は、楽天証券と異なり2社の口座開設が必要になる点で使い勝手は劣ります。
- SBI証券
投資信託の購入 - SBIネオモバイル証券
国内株の購入
ネオW(1週間後の日経平均を予測して、当たれば最大2倍になる)
FX
参照:SBI証券、SBIネオモバイル証券
どちらも1ポイントから利用できます。SBIネオモバイル証券は、サービス利用料のお支払方法を設定(クレジットカード登録)すれば、あとはTカード番号を登録するだけで利用できます。Tポイント投資の設定の流れは以下の通りです。
- メインポイントの設定でTポイントを選択
- Tカード番号の登録
参照:SBI証券「SBI証券のポイントサービス」
Pontaポイント
Pontaポイントでもポイント投資ができます。auPAYをはじめとしたauのサービスと連携しており、auユーザーには貯めやすいポイントです。
Pontaポイントの投資に対応しているのはauカブコム証券とSBI証券です。対応している商品は、以下2種類となります。
SBI証券では1ポイントから利用できますが、auカブコム証券は最小投資単位分のポイントが必要です。投資信託の場合は100ポイント以上、プチ株の場合は1株分のポイント以上となります。
auカブコム証券はPonta会員IDを連携すれば利用できますが、SBI証券はTポイントと同様の設定が必要です。