(画像=ZUU online編集部)

私はファイナンシャルプランナーとしての視点から保険に関する本を多数出版しています。最近では別冊宝島の『生命保険 実名ランキング』というムック本の監修も務めました。そんなこともあり、実際に読者から保険の相談を受ける機会も多いです。

相談内容として最も多いのが「保険の見直し」についてです。それに関連して「どんな保険を選べばよいのか?」といった悩みも良く聞かれます。保険のニーズは多様です。相談者の話に耳を傾け、その人にとって最適な保険商品を探ります。場合によっては「あなたは保険に加入する必要はありませんよ」と結論づけることさえあります。

相談者の中には思い詰めたように表情の暗い人もいるのですが、時間をかけてやり取りをしたあとは見違えるほど晴れやかな顔になる人も多いです。「相談して本当に良かった」笑顔でそう言われると私も嬉しくなります。

しかし、それで一件落着というわけではありません。相談者にはその後、保険見直しの「最大の試練」が待ち受けています。その試練とは「断る」というハードルです。私はこれまで多くの相談者の悩みと向き合ってきましたが、心配性で「断る」のが苦手な人ほど高額の保険商品に加入している(させられた?)ケースが多いのです。本人も心の中では「これでいいのか?」とモヤモヤとした疑問を抱いており、私のところへ相談に訪れるのですが、せっかくのアドバイスを活かすことが出来ず、結局断れずに終わるケースも珍しくありません。

実は生命保険のベテラン営業員の中には戦術的に「断りづらい」雰囲気をつくるのが上手な人がいます。彼らは鋭い嗅覚で「断るのが苦手な人」を見定めることも出来ます。そんな状況で保険の見直しを進めるにはどうすれば良いのでしょうか? 今回は保険見直しの最大のハードル「断る!」ための心構えを紹介しましょう。